研究課題/領域番号 |
20H03468
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
河合 太郎 奈良先端科学技術大学院大学, 先端科学技術研究科, 教授 (50456935)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 自然免疫 / 炎症 / シグナル伝達 / 樹状細胞 / マクロファージ / 炎症性サイトカイン / サイトカイン / 遺伝子発現 / 細胞死 / 獲得免疫 / 自己免疫疾患 / DAMPs |
研究開始時の研究の概要 |
自然免疫受容体は、病原体感染による炎症の起点としてサイトカイン産生や獲得免疫活性化を誘導し生体防御に必須の役割を果たしている一方、その破綻は炎症性疾患や自己免疫疾患を引き起こす。その機構として、生体のもつ炎症抑制機構の破綻や、細胞障害により死滅した細胞から放出される内在性因子(DAMPs)による自然免疫受容体シグナルの活性化が考えられている。本研究では、1)新規に同定したZAIPのもつ炎症抑制機能の解明と個体レベルでの機能解析、2)抗癌剤により誘導されるDAMPsの炎症や免疫応答における役割を中心に、炎症抑制機構やDAMPsを介した自然免疫誘導機構の詳細を明らかにする。
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研究成果の概要 |
病原体構成成分(PAMPs)や死滅した自己細胞から放出される内在性因子(DAMPs)を認識するToll-like receptor (TLR)ファミリー等の自然免疫受容体は、炎症性サイトカインの産生を通して、炎症や獲得免疫の活性化を誘導することで生体防御に必須の役割を果たしている一方、その破綻は炎症性疾患や自己免疫疾患を引き起こす。我々は、炎症抑制機能を有する新規分子ZAIPを同定し、その役割の解析を行った。さらに、自己免疫疾患において病態に関与する新たなDAMPsの同定や解析に加え、肺胞マクロファージによる抗原提示を介した獲得免疫系の制御機構に関する役割を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
炎症は生体防御に必須の役割を果たす一方で、急性あるいは慢性炎症は様々な疾患に関連しており、その制御は厳密に制御されている。本研究では、炎症性サイトカインの一つインターロイキン6の発現を強く抑制する機能を有する新規分子ZAIPを同定し、その分子メカニズムについて解析を行った。さらに、皮膚の自己免疫疾患である乾癬において発現が増加している新たなDAMPsの同定を行い、その病態における役割を解析した。さらに、肺胞マクロファージがインフルエンザ等のウイルスに対する細胞性免疫の発動・維持に重要な役割を果たしていることをマウス実験において明らかにし、新たなワクチン開発へと繋がる可能性を示した。
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