研究課題/領域番号 |
20H03474
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49030:実験病理学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
上羽 悟史 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 准教授 (00447385)
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研究分担者 |
七野 成之 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 助教 (70822435)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | TCRレパトア / 免疫チェックポイント / シングルセル解析 / 単一細胞解析 / 腫瘍免疫 / CD8 T細胞 / 抗原提示経路 / がん免疫 / T細胞 / T細胞受容体 / 1細胞解析 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、研究代表者らが開発した独自のTCRレパトア解析手法に基づき提唱する、【増殖応答の臓器指向性に基づく新たなT細胞クローン分類法】についてその免疫学的基盤を確立し、難治がんに対するTCR遺伝子療法に不可欠な最適クローン選択に応用するための基礎を築くことを目的とする。IOCT解析および抗腫瘍機能・増殖能に優れたクローンを同定可能な新規single-cell (sc) TCR-RNA seq法により、CD8+ T細胞クローンの増殖臓器指向性の細胞・分子機序と抗腫瘍応答における意義を解明し、生体内でより強い抗腫瘍効果をもたらすクローンを迅速かつ簡便に選択するプラットフォームの構築を目指す。
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研究成果の概要 |
抗腫瘍応答に寄与する腫瘍反応性(tr)CD8 T細胞クローンの生体内動態と遺伝子発現の解析に取り組み、1)免疫チェックポイント阻害剤が所属リンパ節で中、低頻度のtrCD8 T細胞クローンを活性化・増幅すること、2)腫瘍内で高頻度に検出されるtumor-major trCD8 T細胞クローンが腫瘍細胞による直接抗原提示に依存するクローンであること、を明らかにした。また、3)BD Rhapsodyを用いたsingle-cell TCR/RNA seq法(whole transcript)、4)trCD8 T細胞クローンの時系列解析を可能とする両側腫瘍マウスモデルを確立した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立した新たな概念・評価指標であるclonal spreadingは、臨床における免疫チェックポイント阻害剤治療を中心とした新規免疫治療法の有効性予測指標として応用でき、また、治療効果をさらに高める治療介入法や薬剤の開発にもつながると期待される。また、Tumor-major cloneの直接抗原提示依存性の確立は、腫瘍細胞自身の抗原提示の強弱を診断する重要な手がかりとなる。新規に開発したsingle-cell TCR/RNA seq法および両側腫瘍マウスモデルは、今後の腫瘍反応性CD8+ T細胞応答に関わる基礎研究・臨床開発に大きく貢献すると期待される。
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