研究課題/領域番号 |
20H03480
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
鳥居 本美 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 特命教授 (20164072)
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研究分担者 |
橘 真由美 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 助教 (00301325)
石野 智子 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (40402680)
入子 英幸 神戸大学, 保健学研究科, 准教授 (60346674)
カレトン リチャード 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 教授 (10503782)
伊藤 大輔 鳥取大学, 医学部, 助教 (80609298)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | マラリア / 熱帯熱マラリア / ワクチン / 伝搬阻止 / 生殖母体 / 寄生虫学 / 単クローン抗体 / 雄性生殖母体 / 雄性生殖体 |
研究開始時の研究の概要 |
人類に多大な影響を及ぼすマラリアの制圧手段の1つとして、媒介蚊の体内で原虫の発育を阻止する伝搬阻止ワクチンが期待されている。申請者らはプロテオーム解析によって選定した候補分子を対象にネズミマラリアを用いた基礎研究を実施した結果、雄性生殖体表面に発現する分子(MiGS)をワクチン抗原に用いると高いマラリア伝搬阻止効果が得られることを見いだした。本研究は人に致死性の熱帯熱マラリア原虫 (Pf) を対象にして、PfMiGSを標的とする単クローン抗体を作成し、媒介蚊を用いた伝搬阻害活性を測定することにより、熱帯熱マラリア伝搬阻止ワクチンを開発することを目的として実施する。
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研究成果の概要 |
熱帯熱マラリア原虫の新規伝搬阻止ワクチン候補抗原であるPfMiGSに対する単クローン抗体を作成した。PfMiGSにcMycタグを付加した遺伝子改変原虫を作出し、マウス抗PfMiGS単クローン抗体とウサギ抗cMyc抗体とを用いた2重免疫電子顕微鏡染色法により、これらの抗体が同一の生殖母体内の細胞内小器官に共局在することを示した。これにより単クローン抗体がPfMiGSに特異的に反応することを確認すると共に、熱帯熱マラリア原虫のMiGSが生殖母体のosmiophilic bodyに局在することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熱帯熱マラリアは現在においても人類に多大な影響を及ぼす感染症の一つである。マラリア制圧手段として、媒介蚊の体内で原虫の発育を阻止する伝搬阻止ワクチンが期待されている。本研究において伝搬阻止効果が期待される熱帯熱マラリア原虫の分子(PfMiGS)を標的とする単クローン抗体を作成したことで、熱帯熱マラリア伝搬阻止ワクチン開発研究の有用な手段を提供することが可能となった。また、熱帯熱マラリア原虫の生殖母体にPfMiGSが局在することを初めて明らかにした。
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