研究課題/領域番号 |
20H03481
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49040:寄生虫学関連
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研究機関 | 愛媛大学 |
研究代表者 |
坪井 敬文 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 特命教授 (00188616)
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研究分担者 |
竹田 浩之 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (40609393)
高島 英造 愛媛大学, プロテオサイエンスセンター, 准教授 (50366762)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
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キーワード | マラリア原虫 / 赤血球 / タンパク質 / インタラクトーム / ワクチン |
研究開始時の研究の概要 |
マラリアは熱帯地域で流行し多くの人命を奪っている感染症で、マラリア原虫が赤血球へ侵入し発育することが病気の本態ですが、その分子メカニズムはほとんど判っていません。本研究では、申請者らが世界に先駆けて開発した新技術を用いて、マラリア原虫とヒト赤血球のタンパク質-タンパク質相互作用を全て解明することにより、マラリア原虫の赤血球への侵入や赤血球内での原虫発育の分子メカニズムを解明します。その結果、マラリアという病気の仕組みが分子レベルで判り、ひいてはマラリアを制圧するためのワクチンや薬剤開発につながります。
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研究成果の概要 |
ワクチンや薬剤開発には、マラリア原虫と宿主のタンパク質-タンパク質間相互作用(PPI)の理解が必須である。本研究は、マラリア病害の主戦場である赤血球期に焦点を絞り、原虫と赤血球のPPIを解明することを目的に実施した。先ず、マラリア原虫メロゾイトのタンパク質EBLと赤血球タンパク質のPPIを解明し、赤血球レセプターを発見した。次に、マラリア原虫と赤血球のPPIを阻害できれば新規のマラリアワクチン開発に進むことができると考え、赤血球表面のレセプターに結合するメロゾイトの侵入関連タンパク質PfRipr5の機能を阻害することにより、新規マラリアワクチン開発への道が開けることを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、赤血球期におけるマラリア原虫と赤血球のタンパク質間PPIデータが得られ、赤血球期マラリアで生起する宿主-寄生体分子機構の一端を明らかにすることができた。したがって、本研究をさらに進展させれば、赤血球期マラリア原虫にとっての「アキレス腱」となる原虫タンパク質や赤血球レセプターの同定は勿論、これらのPPIをターゲットとした新規抗マラリア薬及びワクチンの開発にも発展することが期待できる。
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