研究課題/領域番号 |
20H03498
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分49060:ウイルス学関連
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研究機関 | 横浜市立大学 |
研究代表者 |
梁 明秀 横浜市立大学, 医学研究科, 客員教授 (20363814)
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研究分担者 |
中林 潤 東京医科歯科大学, 統合教育機構, 教授 (80322733)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | HIV / エイズ / 感染症 / 微小環境 / 宿主因子 / AIDS / 二次リンパ組織 / HIV |
研究開始時の研究の概要 |
本研究課題では、複数の細胞種が積層された生体環境に近い構造を持つ3次元感染細胞培養モデルを用いて、潜伏感染細胞からのウイルスの再活性化や細胞間伝播を可視化・定量化することで、ストレス刺激に伴うウイルスの挙動をリアルタイムに解析する。 取得したデータを基に数理モデルを構築し、不均一な細胞集団下でのHIV伝播予測や薬効予測に役立てる。また、ウイルスの挙動変化を規定する責任因子をマルチオミクス解析により包括的に明らかにすることで、HIV伝播を制御する新たな分子機構の解明と、根治を目指した新規治療法の創出を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究課題では、生体環境に近い構造をもつ3次元微小環境培養モデルを活用し、I型インターフェロン(IFN)によるウイルス伝播抑制に関わる宿主因子(MAL)を同定、HIV-1アクセサリータンパク質NefがMALの抗ウイルス機能を部分的に阻害することを明らかにした。HIVの自然免疫に対する回避機構についても、HIV-1プロテアーゼ(PR)が重要な役割を果たすことを示した。低酸素応答分子メカニズムを標的とした研究も行い、数理モデルを用いてその妥当性の検証も行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
HIV感染症は死亡率が劇的に改善したが、体内に残存するHIV潜伏感染細胞がしばしば再活性化するため根治療法は未だ存在しない。3次元微小環境培養モデルを用いて、ウイルスの再活性化及び細胞間伝播を可視化・定量化し数理モデルを構築、また、ウイルスの挙動変化を規定する責任因子をマルチオミクス解析により包括的に明らかにすることで、HIV伝播を制御する新たな分子機構の解明とHIV感染症の根治を目指した新規治療法を創出することが期待される。
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