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分子・動態・環境要因から理解するB型肝炎ウイルス細胞侵入システム

研究課題

研究課題/領域番号 20H03499
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49060:ウイルス学関連
研究機関国立感染症研究所

研究代表者

渡士 幸一  国立感染症研究所, 治療薬・ワクチン開発研究センター, 治療薬開発総括研究官 (40378948)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
キーワードHBV / B型肝炎ウイルス
研究開始時の研究の概要

B型肝炎ウイルス(HBV) 感染に必須な侵入受容体NTCPだけではHBV侵入や細胞の感染感受性を必ずしも説明できない。申請者らは最近NTCPと相互作用し受容体機能制御を担う受容体共役因子EGFRを同定した。EGFRはHBVがNTCPを介して細胞表面に吸着した後、このウイルス/受容体複合体の細胞内取り込みを駆動する。そこで本研究ではこの新規受容体共役因子に着目し、ウイルス侵入に関わる 1) 宿主因子、2) 時空間動態、3) 外的環境要因の意義、4) 感染制御、を解析する。従来の分子生物学的解析に加え化学遺伝学や数理解析を取り入れて、HBVをモデルに新たなウイルス伝播、宿主選択性決定機序を示す。

研究成果の概要

本研究ではB型肝炎ウイルス(HBV) の宿主細胞への感染に重要な侵入受容体NTCPおよびその共役因子EGFRによるHBV侵入制御機構を解析した。まず、HBVの細胞侵入はpreS1とNTCPの吸着、EGFRを介したNTCP多量体化および内在化、エンドソーム輸送の順で進むことが示唆された。またこのダイナミクスを活性化する外的リガンドを同定し、この刺激によって変動する細胞内輸送を解析した。この刺激の阻害薬処理によってHBV感染が低下したことから、創薬標的になり得る経路を明らかにした。また長らく不明であったNTCPタンパク質の構造を解明し、NTCP機能部位の一端を明らかにした。

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究によって、HBVの細胞侵入の制御メカニズムおよび感染宿主決定要因の一端を明らかにした。学術的には、この侵入制御機構は他のウイルスには見られないユニークなものであり、HBVの狭い宿主域を説明するメカニズムと考えられる。また臨床的ニーズに対しては、これらの知見は新たな抗ウイルス薬や感染中和抗体の開発に重要な情報を提供するものであり、今後の創薬研究において新たなアプローチの手がかりとして有用である。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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