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RNA分解酵素Regnase-1の不活性化を通じた機能制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20H03502
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分49070:免疫学関連
研究機関大阪大学

研究代表者

田中 宏樹  大阪大学, 免疫学フロンティア研究センター, 特任講師(常勤) (50747920)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
キーワードmRNA安定性 / 蛋白質リン酸化 / 蛋白質分解 / 炎症 / 免疫応答 / RNA分解酵素 / 細胞分化 / 炎症応答 / RNA安定性 / 炎症性
研究開始時の研究の概要

RNA分解酵素(RNase)Regnase-1は、炎症反応や免疫細胞活性化に関与する遺伝子のmRNAを切断することで、免疫細胞や組織細胞の「過剰な」活性化を抑制している。一方で、細胞が「適切に」活性化した場合に、Regnase-1蛋白質は活性化シグナルに依存してリン酸化や蛋白質分解を受けることでRNase活性を失う。この一過的な活性消失は、Regnase-1が、標的となる遺伝子の発現を鋭敏に制御する「スイッチ」の役割を担う上で重要なプロセスと考えられる。本課題では、様々な細胞プロセスにおけるRegnase-1の不活性化メカニズムを探索し、各々の生理的役割を解明することを目指す。

研究成果の概要

本課題は、RNA分解酵素Regnase-1の蛋白質リン酸化や蛋白質分解を通じた不活性化が、免疫機能に与える影響を解明することを目的として実施された。Regnase-1蛋白質のリン酸化を完全に阻害する遺伝子変異(Regnase-1 ΔCTD変異)を持つマウスでは、炎症性サイトカイン等の外部刺激に対して強い抑制作用を示すが、この遺伝子変異は抗原提示作用を持つ免疫細胞群に対しては活性化作用を示し、自己免疫疾患モデルマウスの症状を悪化させることが判明した。本課題で得られた知見は、疾患治療ターゲットとしてのRegnase-1の機能的役割の解明に大きく貢献すると考えられる。

研究成果の学術的意義や社会的意義

Regnase-1蛋白質はmRNA分解によって免疫機能を制御するという、他の免疫細胞と一線を画するユニークな性質を有している。また、この蛋白質は外部からの刺激に対して鋭敏に応答して不活性化することで様々な免疫反応を制御しているが、この蛋白質の機能不活性化を阻害することで強力な抗炎症効果が得られることが知られている。今回得られた知見は、Regnase-1の持つ新たな免疫制御作用の一端の解明に貢献しており、Regnase-1蛋白質の持つ機能のより深い理解につながり、Regnase-1を標的とした創薬応用においても多いに役立つのではないかと我々は考えている。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] Breaking self‐regulation of Regnase‐1 promotes its own protein expression2023

    • 著者名/発表者名
      Piboonprai Kitiya、Millius Arthur、Shimoda Mayuko、Tanaka Hiroki、Akira Shizuo、Maeda Kazuhiko
    • 雑誌名

      Genes to Cells

      巻: - 号: 5 ページ: 383-389

    • DOI

      10.1111/gtc.13018

    • 関連する報告書
      2022 実績報告書
    • 査読あり / オープンアクセス

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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