研究課題/領域番号 |
20H03508
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50010:腫瘍生物学関連
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
星野 歩子 東京工業大学, 生命理工学院, 准教授 (00819964)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2020年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | がん転移 / エクソソーム / 臓器特異的転移 / 前転移ニッチ / ExoView / がん |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、がん由来エクソソームのうち、どのサブ集団にがん転移促進能があるのかを1粒子レベルで調べ、そこに含まれるどの分子が重要かを検討する。また、このエクソソームを受け取った臓器側のいかなる変化ががんの転移促進に貢献しているのかを解明することを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では、がん細胞由来エクソソームのうち、どのサブ集団にがん転移促進能があるのかを調べ、さらに、そのエクソソームを産生するがん細胞の違いについて、その性質や細胞状態について明らかにすることを目指してきた。その結果、肺転移性がん細胞から産生される肺の微小環境を転移促進的にすることがわかっている、インテグリンα6β4陽性エクソソームには特定のサイズ分布があるわけではなく、30-150nmの中で幅広く分布がみられることがわかった。また、肺転移性がん細胞のうち、特定の細胞がインテグリンα6β4陽性エクソソームを多く産生することを見出し、そこには特異的な細胞状態が存在することが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、がん転移を引き起こすエクソソームの特徴とメカニズムが時空間別に同定されると、がん転移の新たな診断法および治療法の確立に貢献できると考えている。特に、これまでに転移先の臓器側を転移前にターゲットとする治療法は存在しておらず、本研究により転移抑制的な、新しい治療戦略を提唱できると考えている。
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