研究課題/領域番号 |
20H03541
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分50020:腫瘍診断および治療学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立がん研究センター |
研究代表者 |
大橋 紹宏 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, ユニット長 (80835249)
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研究分担者 |
影山 俊一郎 国立研究開発法人国立がん研究センター, 東病院, 医員 (60644979)
小林 進 国立研究開発法人国立がん研究センター, 先端医療開発センター, 分野長 (70792836)
鹿島 幸恵 東京大学, 大学院新領域創成科学研究科, 特任助教 (80831883)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | DNA複製ストレス / CDC7キナーゼ / 低分子阻害剤 / Drug Discovery / 橋渡し研究 / トランスクリプトーム解析 / バイオマーカー / 薬効・薬理研究 / CDC7阻害剤 / TAK-931 / 複製ストレス / がん治療薬 / 併用療法戦略 / マルチオミックス解析 / CDC7阻害剤TAK-931 / DNA損傷反応 / オミックス統合解析 / 新規併用療法の開発戦略 |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの前臨床・臨床知見をより発展させながら、1)大規模併用スクリーニングを行い、TAK-931がどのような化学療法剤と併用効果を示すかを明らかとする、2)リン酸化プロテミクス解析を行い、上記併用効果の細胞内シグナルの動きを明らかとする、3)上記細胞内シグナル変動の生物学的意義を、細胞・分子生物学的アプローチやsiRNAスクリーニングを用いて明らかとする、4)臨床腫瘍株(PDX)モデルを用いたin vivo併用薬効試験を行い、上記併用効果の臨床応用への可能性を示すことを目的とし、共同研究者と協力しながら研究を進めて予定である。
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研究成果の概要 |
CDC7阻害剤TAK-931を世界に先駆け創出した創薬経験より発展させながら、本研究において以下の内容を明らかとした。1)大規模併用スクリーニングを行いTAK-931とDNA損傷剤が併用効果を示すことを明らかとした。2)リン酸化プロテミクス解析を行い、DNA損傷剤との併用効果の細胞内シグナルの動きを明らかとした。3)上記細胞内シグナル変動の生物学的意義を、細胞・分子生物学的アプローチやsiRNAスクリーニングを用いて明らかとした。4)臨床腫瘍株(PDX)モデルを用いたin vivo併用薬効試験を行い上記併用効果の臨床応用への可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
併用療法研究によりTAK-931と相乗効果を示す化学療法剤が同定されれば、併用パートナーの対象癌種を主軸においた「対象疾患の絞り込み」が可能となりTAK-931の開発戦略を決定する上で非常に重要な情報となる。「併用効果=合成致死」ととらえることができるため、併用パートナーの作用機序情報を活用しながら、ケミカルバイオロジーと薬理学アプローチからCDC7キナーゼの新規メカニズム解明にもつながる。TAK-931の新規併用療法の立案という臨床的意義を示すと同時にCDC7キナーゼの新規メカニズム解明といった癌の基礎研究に対しても貢献していきたい。
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