研究課題/領域番号 |
20H03554
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分51020:認知脳科学関連
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
野本 真順 富山大学, 学術研究部医学系, 准教授 (20636253)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
18,200千円 (直接経費: 14,000千円、間接経費: 4,200千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 12,350千円 (直接経費: 9,500千円、間接経費: 2,850千円)
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キーワード | スキーマ / 睡眠 / ヒューリスティック / 閃き / アイドリングブレイン / 意味記憶 / オペラント条件付け学習 / カルシウムイメージング / 知識 / 報酬学習 / ヒューリスティクス / アイドリング脳 / 知識形成 / 転移学習 / 神経活動デコーディング / 学習・記憶 / 光遺伝学 / 記憶制御 / エピソード記憶 / 知識構造 / 思考デコーディング |
研究開始時の研究の概要 |
脳は獲得した経験、すなわちエピソード記憶から意味や概念を抽出し、他の状況に応用可能な「知識」を創る優れた機能を有する。しかし、獲得した経験から知識がいつどのように発生し、利用されるのかそのメカニズムを示した研究はない。 本研究では、マウスの思考をデコーディング可能な新規行動実験系と最先端の神経活動計測・操作テクニックを起点に、「アイドリング時に記憶同士がリプレイを介して照合・統合されることで知識が生まれる」と仮説を立て、従来アプローチ不能であった経験から生じる知識の獲得機序を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
脳は経験から意味や概念を抽出し、他の状況に応用可能な「知識」を創る優れた機能を有する。我々ヒトは取り組んでいる課題の回答を意識下では得られないが、睡眠後や休息時、すなわちアイドリング時にその答えが閃くことがあることを経験している。 カルシウムイメージと自動睡眠判定計測技術とを統合し、学習時と睡眠時の神経活動に注目して研究を進めた結果、スキーマ学習課題時の脳活動はテスト前のプリプレイしているということ、大脳皮質のニューロン活動は学習時とは別に、ノンレム睡眠とレム睡眠で活動する細胞集団は完全に異なる亜集団に分かれており、一週間以上安定していることを発見した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
カルシウムイメージと自動睡眠判定計測技術とを統合し得られた本研究の結果は、我々が類似性を検知して既存の知識体系に新たな情報を組み込むためには、睡眠が重要であること、さらに、睡眠時には大脳皮質にノンレム睡眠とレム睡眠で特有の細胞集団があることから睡眠中の認知機能は覚醒時とは異なることが示唆された。
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