研究課題
基盤研究(B)
腎血行動態評価には腎血漿流量(RPF)測定が必要だが腎専門施設でも検査が出来ない。また筋肉量が標準と大きく異なる患者の糸球体濾過量(GFR)評価法は未確立である。そこで本研究ではメタボロミクスと既存データベース・検体バイオバンクを駆使し、新規のGFR・RPFバイオマーカーを探索し、日常診療で活用できるRPF推算式を作成し、フレイルなど筋肉量が極度に低下した患者の正確なGFRを評価法を開発する。
本研究ではGFRとRPFを実測し、メタボローム解析により世界初のRPF推算式を作成し、SGLT2阻害薬投与前後の腎血行動態を解析する臨床試験において有用性を検証した。筋肉量の少ないCKD患者の筋肉量を腹部CTの腸腰筋よりpsoas muscle index(PMI)を活用したGFR推算式を作成し、脊髄損傷や神経性やせ症患者においてその有用性を検証した。人種係数を用いないCKD-EPI式は、日本人の腎機能を過大評価し、係数0.908が必要であることを明らかにした。日本人とインド人の実測GFR国際共同研究から、CKD-EPIcys2021は正確に腎機能を推算できることを明らかにした。
糸球体高血圧の評価には糸球体濾過量(GFR)に加えて腎血漿流量(RPF)を測定する必要があるが、ほとんどの腎専門施設でも検査が出来ず、RPF推算式は全く存在しなかったが、メタボローム解析により世界に先駆けてRPF推算式を作成した。血清クレアチニン(Cr)に基づくGFR推算式は筋肉量が標準と大きく異なる場合は適用できないが、CT画像の腸腰筋よりPMIを測定することで筋肉量が減少した患者における腎機能評価を可能とした。人種係数を用いないCKD-EPIcr式を日本人で適用する係数を作成し、ベジタリアンを含むインド人と日本人でもCKD-EPIcysは正確に腎機能評価できることを明らかにした。
すべて 2023 2022 2021
すべて 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 10件、 査読あり 10件、 オープンアクセス 10件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件)
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