研究課題/領域番号 |
20H03582
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 川崎医科大学 |
研究代表者 |
通山 薫 川崎医科大学, 医学部, 教授 (80227561)
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研究分担者 |
通山 由美 姫路獨協大学, 薬学部, 教授 (70362770)
片岡 浩巳 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 教授 (80398049)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
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キーワード | 骨髄異形成症候群 / 白血病化 / 遺伝子変異 / シングルセル解析 |
研究開始時の研究の概要 |
骨髄異形成症候群(MDS)は、血球減少に加えて急性骨髄性白血病(AML)に移行しやすい難治性造血障害であるが、発症と病型進展のメカニズム、さらには有効な治療法が見出せていない。応募者は独自に樹立したMDS由来細胞株を用いて、どのようなゲノム背景をもつクローンが次の、より悪性化した細胞集団を形成し、クローンとして病型進展していくのかについて分子機構を探索し、病型移行を阻止する新しい治療戦略への基盤を築くことを目指す。
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研究成果の概要 |
本研究では骨髄異形成症候群(MDS)から急性骨髄性白血病(AML)に病型進展する分子機構の解明を目指して、申請者が樹立したMDS様細胞株からAML様に至る一連の6細胞株を用いてシングルセルRNAシークエンス解析を行い、どのような遺伝子発現プロファイルをもつクローンが病型進展していくのかという分子機構の探索に取り組んだ。 MDS様からAML様に変貌する過程で、CD34陽性分画の明らかな増加、S100A8等の顆粒球特有の機能分子の喪失に加えて、特異的な遺伝子群の変化を見出した。この中から鍵となる少数の候補遺伝子の絞り出しが可能と期待され、さらに解析を進めている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
MDSは血球減少に加えてAMLに移行しやすい難治性造血障害で、とくにMDS由来のAMLはきわめて予後不良のため、画期的治療法が待望されている。本研究では申請者が樹立したMDSからAMLへの移行を表現した細胞株を用いて、悪性転換の鍵となる遺伝子変化を突き止めることに繋がることが期待される。解析すべきデータが膨大なため、さらに検討を進める必要があるが、新規治療の開拓に向けてあらたな分子標的を発見できる可能性がある。
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