研究課題/領域番号 |
20H03584
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52010:内科学一般関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部) |
研究代表者 |
黒田 由紀子 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部), その他部局等, 研究員(移行) (70398014)
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研究分担者 |
三ツ井 貴夫 独立行政法人国立病院機構徳島病院(臨床研究部), その他部局等, その他 (80294726)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | パーキンソン病 / PARK2 |
研究開始時の研究の概要 |
我々はPARK2の病態解明を進める中で、パーキンがミトコンドリア内においてO型糖鎖修飾を受けていること、また修飾糖鎖にはO-結合型アセチルグルコサミン(O-GlcNAc)が付加されていること、さらにパーキンがO-GlcNAc転移酵素(OGT)に結合していることを見出した。このことはパーキンが自らO-GlcNAc修飾を受けるのみならず、他のタンパクのO-GlcNAc修飾を制御している可能性を示唆するものである。 本研究では予備的検討で得られた断片的な知見を踏まえ、O-GlcNAcylationの障害が、PARK2のみならず孤発性パーキンソン病の発症メカニズムに寄与しうるか否かを明らかにする。
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研究成果の概要 |
私達はパーキンは細胞内で一部がO-GlcNAc修飾(O-GlcNAcylation)されてミトコンドリアに局在していることを見出した。糖化パーキンに脱糖鎖切断酵素のO-glycosidaseとSialidase Aを同時に添加した場合に非糖化パーキンのバンドの高さにシフトした。単糖分析ではO型糖鎖結合されていることが明らかとなった。グライコブロッティング法では(HexNAc)1が主要成分であり、Click-iT反応でもO-GlcNAc修飾が確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見より、哺乳動物細胞内でパーキンの一部はO-GlcNAcを含むO型糖鎖が付加されていることは確実である。我々は本研究においてO-GlcNAc 修飾機構の異常がパーキンソン病の発症要因になりうるか否かを、家族性パーキンソン病である PARK2 において、さらには孤発性パーキンソン病において明らかにするために計画された。
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