研究課題/領域番号 |
20H03587
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
岩田 淳 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (40401038)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | Aβ / BRCA1 / アルツハイマー病 / タウ / DNA傷害 / tau |
研究開始時の研究の概要 |
これまでの研究でAlzheimer病(AD)でtauとBRCA1の共凝集によるDNA傷害の蓄積が神経細胞の機能低下の直接的な原因であることを明らかにした(Mano, et al., PNAS, 2017).一方で,DNA傷害を生じるメカニズム,生じたDNA傷害がどのようにゲノムDNAを変化させるのか,神経細胞におけるBRCA1のDNA修復機構は不明であり,それらを明らかにするために以下の様な目標を立案した. 1)AβがDNA傷害を惹起するメカニズムを解明する 2)AβによるDNA傷害がゲノム構造変化と遺伝子発現に与える影響を明らかにする 3)TauとBRCA1の共凝集を阻害する方法を得る
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研究実績の概要 |
TauとBRCA1の共凝集を阻害する方法を得る AβによるDNA傷害を凝集tau存在下でも修復する方法を見いだすことを目標とする.その為に以下の4段階の検討を行った. (a) ヒト剖検脳において病理学的,生化学的検討を行いBRCA1と共凝集するtauにアイソフォーム特異性があるかを明らかにした.AD以外のtauopathyの剖検脳においてもBRCA1免疫染色や生化学的解析を行い,tauとともに凝集する現象が見られるかを検討した.これによりBRCA1の機能喪失がAD特異的か他のtauopathy全般的な現象かが検討可能であった.さらに,tauの3R/4Rアイソフォーム別による共凝集の差異が明らかとなった.Pick disease,corticobasal degeneration,progressive supranuclear palsyを用いた少数例での病理学検討ではBRCA1の機能喪失はtauopathy全般に生じている事を想定している(M Kurihara, et al., ). (b) In vitro tau凝集モデルでBRCA1の共凝集に必要なドメインを決定した.細胞モデルにおいてtauは強制発現のみでは凝集はしない.このため,(1)で得られた情報を元にin vitroで特定のtau・アイソフォームを過剰発現した細胞内に凝集を誘発するseedを加え凝集体を出現させる方法論を利用した.そこに既にBRCA1の変異で生じる遺伝性乳癌・卵巣癌症候群において判明している機能ドメインをもとに作成したBRCA1の欠失,変異体を強制発現することで共凝集に必要なドメインを決定した.右図の様に長い領域の欠失変異体を用いた予備的検討ではBRCA1の凝集関連ドメインの存在が示されるため,より細かな変異体作成により正確な部位が決定できた.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
計画通りに進行しており、今年度で研究を終了する予定である。
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今後の研究の推進方策 |
アルツハイマー病におけるDNA傷害の役割をよりゲノム科学よりの手法を用いて検討していくことを構想している。
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