研究課題/領域番号 |
20H03588
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52020:神経内科学関連
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研究機関 | 岡山大学 (2022) 東京大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
石浦 浩之 岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (40632849)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | ロングリードシーケンス / リピート伸長病 / ロングリードシーケンサー / リピート伸長変異 / ロングリード解析 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、非コード領域のリピート伸長変異がてんかん、白質脳症、ミオパチーなど様々な疾患を呈することが明らかになり、その疾患概念は拡大している。また、これまでの申請者らの研究から、リピートモチーフと臨床像の間に密接な関係があることが明らかとなり、リピートモチーフ・表現型関連という概念を提唱している。本研究は、発展著しいリピート伸長病に着目し、ロングリードシーケンサーを用いながら、病態解明を目指すことを目的とする。
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研究成果の概要 |
ショートリード全ゲノム配列解析からリピート伸長変異を抽出するパイプラインを確立し、ミオクローヌスてんかん、白質脳症、筋疾患、運動失調症家系に応用した。眼咽頭遠位型ミオパチー、神経核内封入体病についての臨床遺伝学的解析を行い、新規の臨床像については論文として報告を行った。ロングリードシーケンスの分析も行い、リピート伸長変異が既に知られている症例のリピート全長を解読した。リピート伸長配列のクローニング方法についても検討を行った。CGGリピート伸長変異を基盤とする白質脳症から眼咽頭型ミオパチーまでの臨床像について、FNOP-spectrum disorderという概念を提唱した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は神経筋疾患においてリピート伸長病を多く同定してきた。リピート伸長変異は、通常の解析では見つからないことが多いため、専用の解析方法の適応が必要になる。本研究では、リピート伸長変異に注目し新規リピート伸長変異の同定を目指すとともに、既に同定したリピート伸長病の病態に迫ることを目的としている。これまで、リピート病の研究を進めるとともに、眼咽頭遠位型ミオパチー1型の臨床病型の広がり、神経核内封入体病の臨床像の広がりについて報告するとともに、新しい疾患概念FNOP-spectrum disorderを提唱した。
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