研究課題/領域番号 |
20H03606
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52030:精神神経科学関連
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研究機関 | 慶應義塾大学 |
研究代表者 |
森口 翔 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (40594776)
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研究分担者 |
高畑 圭輔 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 量子医科学研究所 脳機能イメージング研究部, 研究員 (20645311)
中島 振一郎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 講師 (60383866)
三村 將 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 特任教授 (00190728)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2023年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2020年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
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キーワード | うつ病 / PET / MAO-B / [11C] SL2511.88 / 治療抵抗性うつ病 / MAOーB / ポジトロン断層撮影 |
研究開始時の研究の概要 |
うつ病の薬物療法の中心はモノアミン再取り込み阻害薬だが、約30%から50%の患者は反応せず治療抵抗性(treatment-resistant depression: TRD)である。TRDの病態生理は未だ解明されておらず、モノアミン酸化酵素B (MAO-B)の異常が提唱されている。本研究においてMAO-B PETを導入し、低浸襲で行える定量法を検証する。さらに脳内MAO-B密度をTRD、寛解患者、健常人の各20名において測定し、TRDにおいてより特異的に脳内MAO-B密度が上昇しているかを評価することを目的とする。本研究を通して、脳内MAO-B密度とTRDとの関連を検証する。
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研究実績の概要 |
当初よりスムーズにリクルートは進んでいる。現在慶應義塾大学病院のみではなく、関連病院の協力を得て、比較的被験者のリクルートを進められている。 現時点で、本研究の検査であるPET検査やマルチモーダルMRIに関する有 害事象、実施計画書からの逸脱は認められていない。また脱落例も認められていなく、本研究 における研究全体の基本的な手順は遵守されていると判断する。 予備解析では、患者群で一部の脳部位でMAOB結合能の若干の増加を認めた。今後、被験者を最終目標まで増やし、解析も行なっていく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本実験に被験者として必要となる研究協力者のうち健常者がコロナの既感染であることが判明し、MAOB結合脳への影響が懸念され必要なサンプル数が確保できなくなった。現在、健常者のリクルートを中心に進めている。
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今後の研究の推進方策 |
これまで通り、健常群を中心に被験者の組み入れを進め、臨床評価、PET撮像、MRI撮像、採血を行っていく。うつ病患者群、健常群の計測と解析を進め、それぞれの群間比較を行う予定である。PETのMAOB結合能のみではなく、MRIデータについてもそれぞれの群で解析し、群間比較およびこれらの関係について解析する予定である。
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