研究課題/領域番号 |
20H03618
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52040:放射線科学関連
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
大重 真彦 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (00451716)
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研究分担者 |
堀内 宏明 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (00334136)
吉原 利忠 群馬大学, 大学院理工学府, 准教授 (10375561)
松尾 一郎 群馬大学, 大学院理工学府, 教授 (40342852)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2022年度: 4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 9,750千円 (直接経費: 7,500千円、間接経費: 2,250千円)
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キーワード | 含硫糖脂質 / SQAP / レブリチン / 放射線治療 / 放射線増感 / 放射線増感剤 / 低酸素環境 / 酸素分圧 / 含硫糖脂 / 腫瘍 / 誘導体化合物合成 / 薬物動態 / 固形腫瘍モニタリング / 誘導体合成 |
研究開始時の研究の概要 |
放射線増感剤として開発している含硫糖脂質SQAP(Sulfoquinovosylacylpropandiol)が作用する腫瘍内低酸素環境解除スイッチ(SQAP受容体)を同定する。具体的には、1)SQAP誘導体の合成、2)SQAP受容体の探索・同定、3)受容体遺伝子改変細胞の作製と解析、4)酸素検出プローブを用いた担癌マウスの腫瘍内酸素分圧測定、5)SQAP誘導体の動態解析を行う。
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研究成果の概要 |
含硫糖脂質SQAPの放射線増感剤としての臨床研究は進展しているが、SQAPが放射線増感作用を引き起こす理由等の基礎研究が遅れていた。本研究では、低酸素環境適応に機能するHIF-1α(Hypoxia Inducible Factor-1α; 低酸素誘導因子1α)とNF-kB(nuclear factor-kappa B;核内因子kB)タンパク質量がSQAPにより減少することを明らかにした。この結果から、SQAPの作用により低酸素環境下でもミトコンドリアの機能が回復すると考え、その指標としての活性酸素種(ROS)産生量の変化を確認し、低酸素環境下においてROS産生量が増大することを明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
悪性腫瘍に対する治療法として放射線療法が重視され、患者の生活の質を維持するために照射線量低減を目的とした放射線増感剤開発が行われ、ハロゲン化ピリミジンや低酸素細胞増感剤等が開発された。しかし、毒性や副作用等の問題を克服できず実用化されていない。一方、DNAポリメラーゼ阻害剤として同定した含硫糖脂質SQMG(sulfoquinovosylmonoacylglycerol)とその構造改変化合物SQAP(Sulfoquinovosylacylpropandiol;薬剤名レブリチン)は、放射線増感剤として自然発症のがん患畜に対して有効性が示されている。SQAPの実用化を目指すための基礎研究を実施した。
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