研究課題/領域番号 |
20H03639
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
中沢 洋三 信州大学, 学術研究院医学系, 教授 (60397312)
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研究分担者 |
梅澤 公二 信州大学, 総合理工学研究科, 助教 (00609258)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | CAR-T細胞 / キメラ抗原受容体 / 受容体型チロシンキナーゼ / 固形腫瘍 / 分子デザイン / バイオフィジックス / 生物物理学 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、小児・AYA世代がんに対する効果と安全性の高いキメラ抗原受容体(CAR)-T細胞療法の開発を目的に、CARの抗原結合領域をコンピューターシミュレーションによって分子デザインし、標的抗原に対しては高親和性(高効果)、標的外抗原に対しては無親和性(低毒性)となる革新的なCAR-T細胞を作製する。本研究期間の中で得られた複数の候補品の中から、最も安全マージンの大きい(高効果・低毒性)CAR-T細胞を開発品と決定し、知的財産取得の上、臨床試験への橋渡しを行う。
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研究成果の概要 |
CAR-T細胞療法は有望な次世代がん治療法として期待されている。研究代表者はCAR-T細胞の臨床開発を行っている。CAR-T細胞は標的抗原を発現する正常細胞に対するoff-tumor毒性のリスクを伴う。 本研究では、効果と安全性の高いリガンド型CAR-T細胞の開発を目的に、腫瘍細胞には高親和性、正常細胞には低親和性となるCARの分子設計を試みた。その結果、2種類の新規CAR-T細胞、EGFR CAR-T細胞とIGF1R CAR-T細胞の作製に成功した。両CAR-T細胞は、良好なin vitro効果およびin vivo効果を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
小児・AYA世代の再発・難治性固形がんに対するCAR-T細胞の臨床応用が期待されているが、効果と安全性のバランスの取れたCARの設計が難しく、承認に近い製品がない。本研究で開発したCAR-T細胞が標的する2種類の標的抗原(EGFR、IGF1R)はいずれも、固形がんに共通した代表的な治療標的(受容体型チロシンキナーゼ)であるが、off-tumor毒性が懸念され、CAR-T細胞の標的としての開発は敬遠されてきた。本研究で開発したEGFR/IGF1R CAR-T細胞は良好な抗腫瘍効果を有するため、安全性が確認できれば、小児・AYA世代の固形がんに対する新しい治療選択肢となることが期待される。
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