研究課題/領域番号 |
20H03640
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分52050:胎児医学および小児成育学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
下澤 伸行 岐阜大学, 高等研究院, 特任教授 (00240797)
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研究分担者 |
才津 浩智 浜松医科大学, 医学部, 教授 (40402838)
横山 和明 帝京大学, 薬学部, 教授 (50246021)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 副腎白質ジストロフィー / 発症因子 / マルチオミクス解析 / 炎症性脱髄 / 酸化リン脂質 / 発症早期診断 / マルチオミックス解析 / 病型予測 / 酸化リン分子種 / モデルマウス / リン脂質 / 糖脂質 / 進行性炎症性脱髄 / イメージング質量分析 / 病型予測法 |
研究開始時の研究の概要 |
副腎白質ジストロフィー(ALD)は広範な進行性炎症性脱髄をきたす予後不良の大脳型から緩徐に進行する副腎脊髄ニューロパチーまで多彩な臨床型を有している。 大脳型に対しては発症早期の造血幹細胞移植が唯一の治療法だが、発症前に診断してもどの病型になるのか予測が出来ないため、大脳型発症機序を明らかにして病型予測から発症前移植による大脳型発症阻止に繋げることが喫緊の課題である。 本研究では代表者が集積した臨床試料を用いて脂質メタボロームとトランスクリプトームを組み合わせた独自のマルチオミックス解析法により大脳型発症関連因子を特定して発症予測を実現し、新生児スクリーニング国内導入を推進して本症を克服する。
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研究成果の概要 |
副腎白質ジストロフィーの大脳型発症関連因子を探索するために患者検体を用いたマルチオミックス解析を行った。小児大脳型と非大脳型男性患者(AMN)のトランスクリプトーム比較解析では炎症反応に抑制の機能を有する遺伝子Aを特定した。脂質メタボローム解析では男性患者血漿で酸化リン脂質分子種を特定した。今回の検討により直接、大脳型発症予測に繋がる因子の同定には至らなかったが、発症に関連する複数の因子を同定し、発症早期診断に繋がる可能性が考えられた。今後、新生児スクリーニングで診断された発症前患者の経時的な検討から発症早期診断法の開発に繋げていく。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在、副腎白質ジストロフィーでは新生児スクリーニングによる早期診断から長期フォローアップによりできるだけ発症早期に移植をして予後を改善させる取り組みが国内外で広がっている。大脳型において臨床症状が出現する前の発症診断として現状では脳MRIが唯一の方法であるが、本研究成果により採血による早期発症診断が可能になればその社会的意義は極めて大きく、更なる新生児スクリーニングの普及から疾患克服につながる可能性がある。
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