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食道がん化における初期のゲノム異常の解明-多発ヨード不染の網羅的ゲノム解析-

研究課題

研究課題/領域番号 20H03660
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分53010:消化器内科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

横山 顕礼  京都大学, 医学研究科, 助教 (20515514)

研究分担者 玉置 将司  京都大学, 医学研究科, 特定助教 (00796948)
小川 誠司  京都大学, 医学研究科, 教授 (60292900)
垣内 伸之  京都大学, 白眉センター, 特定准教授 (90839721)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
研究課題ステータス 完了 (2022年度)
配分額 *注記
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 6,500千円 (直接経費: 5,000千円、間接経費: 1,500千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
キーワード食道がん / 飲酒 / 喫煙 / ヨード不染 / がんの起源 / 食道扁平上皮がん / 上皮内腫瘍 / ヨード不染色 / 網羅的ゲノム解析 / 食道扁平上皮 / ゲノム解析 / 老化 / 食道扁平上皮癌 / リスク因子
研究開始時の研究の概要

本研究では、内視鏡下にヨード不染を狙撃生検し、実体顕微鏡下に、内視鏡生検内の1つのヨード不染色から1つずつ微小サンプルを採取する「Solitaryサンプリング」と、内視鏡生検の1つのヨード不染から多数の近接した微小サンプルを採取する「High-densityサンプリング」、そして「単一細胞培養」を実施する。病理診断との対比により上皮内腫瘍発生までのゲノム異常を頻度比較することのみならず、クローン進化やシグニチャー解析の観点で多面的に解明する。本研究は患者検体を用いて包括的に研究計画し、食道がん初期のメカニズムを解明することで、食道扁平上皮がんの早期診断や予防への貢献が期待される。

研究成果の概要

「Solitaryサンプリング」では、計123カ所の食道ヨード不染部(LVL)と30カ所の濃染域の全エクソン解析を行った。食道において、LVLの非腫瘍部(n=69)では、97%に食道ドライバー変異が存在し、TP53変異が、最も多くクローン選択され、NOTCH1、FAT1の順であった。「High-density サンプリング」では、20カ所のヨード不染から計113カ所0.2mm^2でマルチサンプリングして全エクソン解析を行った。20カ所すべてにおいて、ヨード不染の拡がりと一致して食道ドライバー変異クローンが拡大しており、非腫瘍部の2LVLを除いて、TP53変異は共通変異を有していた。

研究成果の学術的意義や社会的意義

食道がんの主たる組織型である食道扁平上皮がんは、過度の飲酒、喫煙が発がんリスクとなる。過度の飲酒・喫煙例では、ヨード色素内視鏡で、多数のヨード不染色帯を呈し、このような症例では5年間の経過観察で累積食道がん発生率が約50%と極めて高い異時性多発がんの発症が報告されている。本研究では、小さなヨード不染域を内視鏡下に狙撃生検して、直径0.5mmのパンチで精密にサンプリングすることで、がんの起源となる無数のヨード不染1つ1つが、食道がんに関連する遺伝子変異の拡がりで構成されており、特に、腫瘍性変化を生じる前の非腫瘍の段階で既に、食道がんに必至な変化であるTP53変異を65%に認めることを解明した。

報告書

(4件)
  • 2022 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-01-30  

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