研究課題
基盤研究(B)
本邦において大腸癌は胃癌を抜いて、最も罹患率の高いがん種となった。これまでに散発性大腸癌における腸内細菌の変動は報告されてきたが(Yachida S, Yamada T et al. Nat Med 2019など)、遺伝性大腸癌と腸内環境の関係はこれまでにほとんど知られていない。本研究により遺伝子改変マウスやヒトの遺伝性大腸癌、特に遺伝性大腸腺腫症を対象にその腸内環境を明らかにする。本研究手法は腸内細菌の変動が発癌に及ぼす影響を効率的に観察するアプローチとなり、散発性大腸癌の発癌メカニズムの解明にもつながる可能性が期待できる。