研究課題/領域番号 |
20H03680
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分53020:循環器内科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
木村 航 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, チームリーダー (60452182)
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研究分担者 |
升本 英利 国立研究開発法人理化学研究所, 生命機能科学研究センター, 上級研究員 (70645754)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 心筋梗塞 / 心筋再生 / 心筋細胞 / AMPK / ストレス応答 / 細胞周期 / 酸化ストレス |
研究開始時の研究の概要 |
哺乳類の成体の心臓では,大部分の心筋細胞が細胞周期に入る能力を持たず,そのため我々には心筋再生能がない.申請者らはこれまでに,哺乳類では生理的条件下での機械刺激ストレスおよび酸化ストレス応答が心筋細胞の細胞周期停止を誘導・維持していることを報告した.さらに,機械刺激ストレス応答経路,酸化ストレス応答経路のシグナル伝達経路の候補をそれぞれ同定してきている.そこで本研究では,機械刺激応答と酸化ストレス応答が心筋細胞の細胞周期を制御する分子メカニズムを解析する.それによって成体の心筋細胞の細胞周期再エントリーを実現し,新たな心筋再生法の確立の基盤となる知見を得ることを目標とする.
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研究成果の概要 |
哺乳類の成体の心臓は再生能がない.一方,胎児および出生直後の新生児には心筋を再生する能力がある.我々は,マウスにおいて出生後の心筋再生能の喪失に酸化ストレス応答が重要な役割を果たすことを示してきた.そこでこのシグナル伝達経路の実体の同定と,その制御による心筋再生を目的とした研究を行った.その結果,AMPK (Adenosine 5'-monophosphate activated protein kinase)シグナルが新生仔の心筋再生能の制御に重要であることが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は,哺乳類の心筋再生を制御する分子機構の一端を明らかにするものである.これらの成果をもとに,さらに研究を進めていく.具体的には,新生仔において,あるいはAMPKシグナルの上流,下流においてどのような機構がはたらき心筋再生能が喪失するかを解明し,さらにAMPK自体や上流,下流の阻害によって成体において心筋再生が誘導されるかを検討する.これらの研究により,新たな心筋再生法の開発につながる基盤的知見が得られるものと期待される.
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