研究課題/領域番号 |
20H03707
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
山崎 聡 筑波大学, 医学医療系, 教授 (50625580)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 9,490千円 (直接経費: 7,300千円、間接経費: 2,190千円)
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キーワード | 造血幹細胞 / アルブミン / PVA / アルブミン代替え物質 / ポリマー / 培養 / 増幅 / 化学ポリマー / 化合物 / 化学物質 |
研究開始時の研究の概要 |
造血幹細胞の培養に必須であったアルブミンタンパク質を化学物質であるボリヴィニルアルコール(PVA)へ代替えすることで造血幹細胞の長期培養によると大幅な増殖系に成功し国内外で大きなインパクトを与えた。この発見は1つの研究の始まりでありPVA以外の化学物質においてもアルブミンタンパク質の代替えを可能とする未知なる物質は存在すると予想できる。以上のことから本研究課題はアルブミン代替え物質の性質を理解することでHSCの機能や細胞増幅を制御可能にする技術開発を目指し、マウスやヒトの造血幹細胞を培養可能にする新たな培養システムの構築を目的とする。
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研究成果の概要 |
PVA以外の化学物質においてもアルブミンタンパク質の代替えを可能とする未知なる物質は存在すると予想できる。研究代表者は現在に至るまでの研究と経験からどのような物質がアルブミンの代替え物質として有効であり、非常に微細な化学式の変化においてもその性質を変化させ、造血幹細胞の細胞分裂や未分化性維持に重要に働くことを認識している。以上のことから本研究課題はアルブミン代替え物質の性質を理解することでHSCの機能や細胞増幅を制御可能にする技術開発を目指す。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これらの研究は血液/免疫研究分野にとどまらず幹細胞研究や細胞培養学など様々な研究分野へ貢献したと考えている、さらには、化学分野と生物もしくは医学分野の大きな架け橋となる可能性を秘めている。実際に、本研究成果はヒト造血幹細胞の増幅を可能にし(Sakurai et al., Nature 2023)。組織幹細胞においても多能性幹細胞と同等のゲノム編集効率を実現した(Becker et al., 2023 in press)これらの研究は今研究課題独自のものであり独創性や創造性に関しても高いレベルにあり国内外の位置付けとしても先端的基礎研究になり得た。
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