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肝臓外科領域における食事療法の有効性および腸内環境の変動解析

研究課題

研究課題/領域番号 20H03743
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55010:外科学一般および小児外科学関連
研究機関京都大学

研究代表者

内田 洋一朗  京都大学, 医学研究科, 講師 (30597745)

研究分担者 中村 公治郎  京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (10848203)
宮内 智之  公益財団法人田附興風会, 医学研究所 腫瘍研究部, 研究員 (10852303)
渡邊 武  京都大学, ウイルス・再生医科学研究所, 研究員 (40028684)
上本 伸二  滋賀医科大学, 医学部, 学長 (40252449)
影山 詔一  京都大学, 医学研究科, 特定病院助教 (60707545)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 完了 (2023年度)
配分額 *注記
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
キーワード肝虚血再灌流障害 / 肝臓外科 / 絶食 / 5-アミノレブリン酸 / イヌリン / 腸内細菌叢 / 短鎖脂肪酸 / プロピオン酸 / 食事制限 / 腸内細菌 / ERAS / 肝移植
研究開始時の研究の概要

「絶食プリコンディショニングおよび抗生剤の前投与により、どのような細胞・細胞群で、どのような分子・分子群の発現上昇または抑制が、時間経過と共に生じて肝臓での強い虚血再灌流障害の抑制に繋がるのか?」を明らかにする。
そのために腸内細菌叢およびその産生有機酸の解析、ならびに虚血再灌流障害に起因する内因性生体制御維持機構の網羅的遺伝子発現解析に重点をおいて研究を行ない、肝虚血再灌流障害の抑制とより高い臓器移植の成功に寄与できる新たなシーズを創出することである。

研究成果の概要

食事制限(短時間12時間絶食)は、肝虚血再灌流障害(IRI)を著明に抑制することを報告した。食事制限下の虚血再灌流刺激により変動した肝臓内代謝産物の変化を網羅的に解析し、5-アミノレブリン酸(5-ALA)が短時間絶食と同等の効果を発揮する可能性を見出し、マウスモデルにて肝IRIを有意に軽減することを確認した。また、水溶性食物繊維であるイヌリンは肝IRIの保護効果を有することを発見した。イヌリンは腸内細菌叢の変化を介して(Bacteroides acidifaciensの増加)、門脈血中の短鎖脂肪酸(プロピオン酸)の上昇により肝IRIを抑制することを解析し、その成果を国際学術雑誌に報告した。

研究成果の学術的意義や社会的意義

肝切除における一時的血行遮断(プリングル法)は重要な出血軽減法であり、肝移植では臓器保存の観点からも肝虚血再灌流障害(Ischemia and reperfusion injury: IRI)の克服は急務な課題である。
短時間絶食下の肝IR刺激により変動した肝臓内代謝産物の変化を検索し、肝IRIを抑制しうる候補となる代謝産物として5-アミノレブリン酸(5-ALA)を同定した。5-ALAは臨床と密接に関わる物質であり今後の臨床応用が期待できる。また、腸内細菌が産生する短鎖脂肪酸が肝IRIを軽減することを報告した。短鎖脂肪酸は代謝栄養学にて注目されており今後の研究/臨床発展の将来性が期待される。

報告書

(1件)
  • 2023 研究成果報告書 ( PDF )

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2025-01-30  

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