研究課題
基盤研究(B)
治療に難渋する高度進行食道癌、胃癌再発例・手術不能例を中心に、血漿、手術標本、便などから次世代シーケンサーを利用し、血中におけるDNA、癌局所および転移部位における遺伝子とその変異に加え腸内細菌叢の検索を行い、血液中のエクソソームとの比較解析を行う。これらの研究を進めることにより個々の状態にあった適切な治療を行う個別化医療の一助となる新たな分子機構の解明を通し、宿主と癌の緊密な連環を明らかにしてその制御による新たな分子治療を提案する。
食道癌における癌特異的ゲノム変異、発現量の異なる遺伝子群および遺伝子制御に関わる領域のエピジェネティックな差異ならびに血漿中のエクソソーム、cell free DNAを解析しその差異を明らかにした。食道癌の腸内細菌叢の解析では腸内Lactobacillaceaeが化学放射線治療効果と有意に相関した。また、PD-1, PD-Ll, PD-L2が腫瘍局所の発現と血中の値が相関することを証明した。さらにHIF1αによりWnt/β-catenin経路が活性化され、癌の進行に関与することを明らかにした。IV期胃癌患者では血中PD-L1が高値であり、悪液質状態および術後無再発生存との関連を明らかにした。
集学的治療により予後向上が認められる様になった現在においても治療に難渋する高度進行食道癌、胃癌再発例・手術不能例を中心に、次世代シーケンサーを利用し血漿におけるcell free DNA、原発巣およびリンパ節転移における遺伝子配列とその変異、さらに腸内細菌叢の検索を行い、血液中のエクソソームの解析を行った。治療に繋がる食道癌、胃癌における癌転移機構の解明に寄与する結果が得られた。腸内細菌も癌の転移・再発に関与し、個々の状態にあった適切な治療を行う個別化医療の一助となる新たな分子の解明を通し、宿主と癌の連環を明らかにすることによる新たな分子治療が今後展開される。
すべて 2023 2022 2021 2020
すべて 雑誌論文 (44件) (うち国際共著 3件、 査読あり 44件、 オープンアクセス 13件) 学会発表 (52件) (うち国際学会 3件、 招待講演 13件)
Esophagus
巻: 19 号: 4 ページ: 691-703
10.1007/s10388-023-01004-0
Anticancer Research
巻: 43 号: 4 ページ: 1485-1491
10.21873/anticanres.16297
Biochemical Journal
巻: 480(1) 号: 1 ページ: 41-56
10.1042/bcj20220339
Pathol Int.
巻: - 号: 6 ページ: 261-263
10.1111/pin.13324
巻: 20 号: 1 ページ: 134-142
10.1007/s10388-022-00948-z
Langenbecks Arch Surg.
巻: 408 号: 1 ページ: 133-133
10.1007/s00423-023-02872-x
Oncology
巻: 101(3) 号: 3 ページ: 185-192
10.1159/000528005
International Journal of Clinical Oncology
巻: 28 号: 3 ページ: 341-346
10.1007/s10147-023-02302-4
巻: 20 号: 1 ページ: 39-47
10.1007/s10388-022-00957-y
Mol Clin Oncol.
巻: 18 ページ: 39-39
World J Gastrointest Oncol
巻: 14 号: 4 ページ: 794-807
10.4251/wjgo.v14.i4.794
巻: 19(2) 号: 2 ページ: 294-302
10.1007/s10388-021-00900-7
Scientific Reports
巻: 12 号: 1 ページ: 17056-17056
10.1038/s41598-022-21420-z
Br J Cancer.
巻: 127(3) 号: 3 ページ: 474-487
10.1038/s41416-022-01825-3
巻: 12 号: 1 ページ: 13694-13694
10.1038/s41598-022-17962-x
International Journal of Surgical Pathology
巻: - 号: 6 ページ: 1-7
10.1177/10668969221113475
巻: 100 号: 5 ページ: 267-277
10.1159/000522446
World Journal of Gastrointestinal Endoscopy
巻: 14 号: 5 ページ: 320-334
10.4253/wjge.v14.i5.320
巻: 19 号: 2 ページ: 205-213
10.1007/s10388-021-00896-0
Int J Mol Sci
巻: 23 ページ: 11124-11124
Exp Dermatol
巻: 31 ページ: 1607-1607
Cancer Genet.
巻: 100 ページ: 264-265
Annals of Surgical Oncology
巻: 30 号: 3 ページ: 1660-1661
10.1245/s10434-022-12425-z
iScience
巻: 25 ページ: 104012-104012
Curr Biol
巻: 32 ページ: 3460-3476
Cancer Diagn Progn.
巻: 2 号: 2 ページ: 126-133
10.21873/cdp.10086
巻: 100 号: 1 ページ: 39-47
10.1159/000518740
Nature Communications
巻: 13 号: 1 ページ: 943-943
10.1038/s41467-022-28568-2
Sci Rep.
巻: 12(1) 号: 1 ページ: 4419-4419
10.1038/s41598-022-08430-7
巻: 25 号: 4 ページ: 104012-104012
10.1016/j.isci.2022.104012
巻: 18 号: 4 ページ: 844-850
10.1007/s10388-021-00851-z
40022675363
Sci. Rep.
巻: 11 号: 1 ページ: 8808-8808
10.1038/s41598-021-88161-3
Cancer Lett
巻: 496 ページ: 104-116
10.1016/j.canlet.2020.10.004
Cancers
巻: 13 号: 13 ページ: 3333-3333
10.3390/cancers13133333
In Vivo
巻: 35 号: 3 ページ: 1865-75
10.21873/invivo.12449
Cancer Immunol Immunother.
巻: 70 号: 2 ページ: 337-48
10.1007/s00262-020-02686-6
Biomedicines
巻: 9 号: 12 ページ: 1929-1929
10.3390/biomedicines9121929
Cancer Science
巻: 112 号: 2 ページ: 847-858
10.1111/cas.14767
FASEB J
巻: 35 号: 4
10.1096/fj.202001687r
Cellular Signalling
巻: 83 ページ: 109973-109973
10.1016/j.cellsig.2021.109973
Digestive Diseases and Sciences
巻: ー ページ: 2069-2074
10.1007/s10620-020-06479-w
Cancer Sci.
巻: 111 号: 12 ページ: 4348-4358
10.1111/cas.14660
Oncol Lett
巻: 20 号: 3 ページ: 2161-2168
10.3892/ol.2020.11757
Oncogene
巻: 39 号: 17 ページ: 3541-3554
10.1038/s41388-020-1237-0