研究課題/領域番号 |
20H03758
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55020:消化器外科学関連
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
谷口 浩二 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20627020)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | がん / 炎症 / 組織再生 |
研究開始時の研究の概要 |
がん死亡の約9割はがんの転移によると考えられているが、現在、がん転移の予防や治療に有効な方法がなく、新しい予防・治療方法の開発が強く望まれている。本研究では大腸がん細胞自身が引き起こす炎症どのようにがん微小環境に影響してがんの発生や浸潤・転移に寄与しているかのメカニズムを明らかにすることを目的とし、その知見を元にヒトに応用できる新しい大腸がん転移予防・治療法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
慢性炎症が多くの癌の浸潤や転移に寄与していることは知られているが、その詳細なメカニズムは未だ不明である。本研究では、オルガノイド培養、CRISPR/Cas9システム、網羅的解析などの新しい技術を用いて、ドライバー遺伝子の変異や炎症性再生シグナルが、がん細胞が産生するサイトカイン、ケモカイン、増殖因子の産生をどのように制御しているのか、また、これらの分子が腫瘍微小環境における慢性炎症や抗腫瘍免疫にどのような影響を与えているのかを検討した。そのために、大腸癌の多段階発癌仮説において重要な癌遺伝子や癌抑制遺伝子を変異させた遺伝子改変オルガノイドを樹立し、その遺伝子発現を解析した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
今回は新規技術である腸オルガノイド培養や網羅解析、CRISPR/Cas9によるゲノム編集などを用いて、がん細胞自身のドライバー遺伝子変異やそれに伴う炎症(新規炎症シグナル伝達経路Src-YAP経路やJAK-STAT3経路)がどのようにがん免疫に影響を与えるかという新しい観点から研究を行っており、新規がん治療方法の開発に繋がることが期待される。
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