研究課題/領域番号 |
20H03779
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
中田 孝明 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (20375794)
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研究分担者 |
関根 章博 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任教授 (30425631)
島田 忠長 千葉大学, 医学部附属病院, 助教 (40436423)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2022年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2021年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
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キーワード | 敗血症 / GWAS / 遺伝子多型 / ゲノム / 網羅解析 |
研究開始時の研究の概要 |
敗血症は依然致死率が高く,新規発見が必要な重要課題で,遺伝的要因の個人差である遺伝子多型が敗血症の転帰に影響を与えることが広く知られている.本研究は敗血症細胞モデル・敗血症/関連疾患患者コホートを用いた複数のゲノムワイド関連解析(Genome-Wide Association Study, GWAS),次世代シーケンサー(Next Generation Sequencer, NGS)を用いた網羅解析結果を統合し,敗血症の転帰に影響を与える多くの新規遺伝子多型を発見し,個別化医療の礎を築く.
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研究成果の概要 |
敗血症患者のgenomic DNAを抽出しSNPアレイを用いて250万箇所のゲノムワイドSNPsのゲノタイピングを行なった。Quality control解析を行い、GWAS解析用SNPデータセットを最終化した。このデータを用い、死亡をアウトカムとしたGWAS解析を行った。その結果ではマンハッタンプロットで敗血症の死亡転帰に関連する4箇所の遺伝子座にピークを認めた。この遺伝子座について既報・他コホート解析結果を調査している。カナダ敗血症コホートのGWAS研究で敗血症とのSVEP1遺伝子多型の関連が発見されており、SVEP1と敗血症の病態との関係についてマウス等を用い実験・解析を行なっている。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
敗血症は依然致死率が高く、死亡者数は近年増加傾向である。遺伝的要因が敗血症による死亡に与える影響が大きいことが報告されている。全ゲノムを網羅的に解析するゲノムワイド関連解析は既存の知見に制限を受けずに新しい発見を得られる可能性のある革新的な研究方法であり、敗血症の網羅遺伝的解析は未だ少ない。本研究では新たに4箇所の関連遺伝子座を発見しており、大きな学術的意義が高い。またカナダ敗血症コホートのnon-synonymous SNPを用いたGWAS研究で敗血症とのSVEP1遺伝子多型の関連が発見されているが、敗血症との病態との関連は解明されておらず、明らかとすることは大きな意義がある。
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