研究課題/領域番号 |
20H03781
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
井上 茂亮 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (30582209)
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研究分担者 |
松本 理器 神戸大学, 医学研究科, 教授 (00378754)
西田 修 藤田医科大学, 医学部, 教授 (20208185)
曽良 一郎 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (40322713)
黒田 泰弘 香川大学, 医学部, 教授 (80234615)
小谷 穣治 神戸大学, 医学部附属病院, 教授 (80360270)
山下 公大 神戸大学, 医学部附属病院, 特命准教授 (80535427)
酒井 良忠 神戸大学, 医学研究科, 特命教授 (90397802)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 敗血症、 / 敗血症性脳症 / 身体機能障害 / 精神障害 / リンパ球 / 集中治療後症候群 / 敗血症 / 加齢 / 脳内炎症 |
研究開始時の研究の概要 |
PICSとは成熟した現代の急性期医療や集中治療の最終型であり、重症患者の長期予後を見据えてPICSの予防し、いかにICU患者およびその家族に質の高い生活を提供できるが今後の救急医療における大きな課題である。PICSは世界中で急速に進行する超高齢社会と救急患者の高齢化を背景に浮かび上がった21世紀の救急・集中治療医学の新たな問題点である。しかしPICSの病態生理が解明されていないため、臨床研究でも十分な成果を得られていない。本研究は現代の集中治療医学で解決すべき喫緊の課題であるPICSおよびSAEの機序解明と、それに基づいた新規治療法まで応用しうる前衛的かつ画期的な研究である。
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研究成果の概要 |
敗血症患者における3ヶ月のPICS発症率は69%で、非PICS群と比較して、PICS群ではday1-7の意識レベルが低下し、末梢血リンパ球数が有意に低下していた。Day7における意識レベル低下が敗血症3か月後におけるPICSの独立した予後予測因子であった。マウス敗血症モデルでは亜急性期において身体機能障害と精神障害を認めた。脳内に浸潤したTregおよびTh2細胞が敗血症の慢性期における神経炎症を解消し、精神障害を緩和する。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、敗血症患者におけるPICSの発症率ならびにPICSの予測因子が明らかになった。また敗血症の慢性期における神経炎症の解消と精神障害の緩和に関与する免疫細胞の役割を明らかにした。このような知見は、PICSの予防的な介入や適切な治療戦略の選択が可能になり、患者の回復と生活の質の向上に寄与するとともに、医療政策の策定や医療リソースの最適化にも影響を与えることが期待される。
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