研究課題/領域番号 |
20H03786
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分55060:救急医学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立循環器病研究センター |
研究代表者 |
巽 英介 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 客員部長 (00216996)
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研究分担者 |
西中 知博 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 部長 (00256570)
水野 敏秀 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 研究所, 室長 (40426515)
福嶌 教偉 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (30263247)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2021年度: 7,150千円 (直接経費: 5,500千円、間接経費: 1,650千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 経皮的心肺補助 / ECMO / 循環不全 / 呼吸不全 / 救急医療 / 救命救急 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、重症循環・呼吸不全症例に対して救命手段の一つとして施行されるECMO治療について、その臨床上の課題解析と解決方法に関する研究を行う。また、現状未解決の臨床的課題のうち、1)小児重症循環・呼吸不全症例におけるECMO治療の適応拡大と臨床成績向上を実現するためのシステム開発、2)院外救命救急現場におけるECMO導入と治療開始およびその後の患者緊急搬送を可能とするシステム開発、3)経皮的アクセスシステムの革新、以上について研究開発に取り組む。これらの研究開発によって、ECMO治療の臨床成績向上と広範な普及による重症循環・呼吸不全症例の救命救急治療への貢献を達成させる。
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研究成果の概要 |
経皮的心肺補助システムに関する研究を行った。膜型人工肺、動圧浮上遠心血液ポンプ、抗血栓性コーティングを基本構成として駆動装置・監視システム一体型ユニットに組み込んだ小児用ECMOシステムの研究を行った。抗血栓性、長期耐久性、低送脱血流量下の人工肺出口とポンプ入口間シャント回路導入による主ECMO回路血流量、人工肺ガス交換能への効果等の検討により、小児用ECMOシステム開発の実現可能性と課題が示された。院外救命救急現場、患者搬送下のECMO治療中の環境因子と人工肺ガス交換能の関係性が示された。ECMOシステムの安全性と循環呼吸補助能向上のための経皮的アクセスシステムの実現可能性と課題が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経皮的心肺補助システムに関する臨床的課題解決を目指して、抗血栓性、長期耐久性等に優れた小児用小型ECMOシステム、院外救命救急現場や患者搬送下のECMOシステムによる治療、及びECMOシステムにおける安全性と循環呼吸補助能力を向上させるための経皮的アクセスシステムに関する研究を行った。これらは、経皮的心肺補助システムの臨床的課題解決に向けた研究として、重症循環呼吸不全患者における治療の発展に対して寄与することにより医療に貢献することが期待される。
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