研究課題/領域番号 |
20H03810
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56020:整形外科学関連
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研究機関 | 近畿大学 |
研究代表者 |
寺村 岳士 近畿大学, 大学病院, 准教授 (40460901)
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研究分担者 |
味八木 茂 広島大学, 病院(医), 講師 (10392490)
小野寺 勇太 近畿大学, 大学病院, 助教 (30510911)
村川 泰裕 国立研究開発法人理化学研究所, 生命医科学研究センター, チームリーダー (50765469)
竹原 俊幸 近畿大学, 大学病院, 助教 (60580561)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
2020年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 幹細胞 / 幹細胞老化 / 再生医療 / 運動器 / 遺伝子発現 / 遺伝子治療 / 間葉系幹細胞 / 筋衛星細胞 / 老化 / ゲノム解析 / 組織幹細胞 / 転写制御 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢化が急速に進行する中で、加齢性組織変性とその主因の一つである幹細胞老化を理解し方策を講じることは重要な課題である。加齢による機能低下が顕著な筋骨格組織では、筋衛星細胞、間葉系幹細胞の2種類の幹細胞が重要な役割を担っており、加齢に伴う細胞数の減少や性能の劣化が知られている。一方で、これまで報告されている表現系を裏付けるような遺伝子発現制御レベルでの変化は不明確である。本研究では、ATACseq、NET-CAGEseqといった新しい解析技術を用い、実際に起こっている転写活性変化を可視化・定量化したゲノム活性アトラスを作成する。さらに、ウイルスを用いた遺伝子治療技術を用い、老化制御法を開発する。
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研究成果の概要 |
加齢の進行とともに起こる運動機能障害は健康寿命の最大の阻害要因である。本研究では、運動器の再生と機能維持を担う組織幹細胞の老化について、骨髄と筋組織に存在する幹細胞を題材に様々な階層での遺伝子発現調節機構について研究を行なった。老化モデルマウス、ヒト検体を用いた解析により幹細胞減少と異常な分化を引き起こすメカニズムを明らかにするとともに、遺伝子導入による治療の可能性を示す研究結果を得た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
幹細胞老化は、高齢者にみられる組織機能の低下や様々な加齢性疾患の原因になりうるが、その原因や危険因子については未解明な点が多い。本研究では筋組織と骨髄組織に存在する幹細胞について、幹細胞老化を引き起こす原因と幹細胞劣化に至るメカニズムの一端を明らかにした。本研究成果は組織の劣化を定量的に評価する診断法や、機能回復を目指した遺伝子治療法の開発に結びつく可能性がある。
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