研究課題/領域番号 |
20H03823
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
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研究機関 | 浜松医科大学 |
研究代表者 |
伊東 宏晃 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70263085)
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研究分担者 |
谷口 千津子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 特任講師 (20397425)
鈴木 一有 浜松医科大学, 医学部, 特任准教授 (50456571)
秦 健一郎 国立研究開発法人国立成育医療研究センター, 周産期病態研究部, シニアフェロー (60360335)
幸村 友季子 浜松医科大学, 医学部附属病院, 診療助教 (80537415)
田村 直顕 浜松医科大学, 医学部附属病院, 講師 (90402370)
内田 季之 浜松医科大学, 医学部附属病院, 准教授 (90570234)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 羊水塞栓症 / ゲノム解析 / 母体死亡 / 消費石凝固障害 / 危機的産科出血 / 妊産婦死亡 / ゲノム / 妊娠 / 免疫 / 遺伝子変異 / 遺伝子 / アナフィラクトイド反応 / 心肺虚脱 / 凝固異常 / 子宮型羊水塞栓症 / 全身型羊水塞栓症 / 遺伝子素因 / DIC / 羊水 / アナフィラキシー |
研究開始時の研究の概要 |
アナフィラクトイド反応あるいは消費性凝固障害を来しやすい遺伝子多型をもった妊婦は羊水塞栓症を発症するハイリスク群であるとの仮説を想定し、162症例の子宮組織、16症例の肺組織、5症例の心臓組織のパラフィンブロックあるいは薄切切片を用いて、全遺伝子に対する網羅的GWAS解析ならびにアナフィラクトイド関連遺伝子群など候補遺伝子群をターゲットとして遺伝子多形の探索を行う。肥満細胞ならびに補体系の活性化が、消費性凝固障害を誘発するとの仮説を想定して動物実験を行う。アナフィラクトイド反応抑制の観点からマルチモーダルな救命戦略を立案する。
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研究実績の概要 |
羊水塞栓症は本邦における妊産婦死亡の最大の原因である。羊水塞栓症は「心肺虚脱型」と「子宮型」に分かれるが、激烈なアナフィラクトイド反応が関与する可能性を報告してきた。しかし、羊水塞栓症の遺伝的な背景は明らかでなく、羊水塞栓症を発症するハイリスク妊婦を分娩前に同定する方法は未だ確立していない。従って、心肺蘇生や危機的産科出血への対応能力が必ずしも十分ではないクリニックなどの一次施設において、分娩時に突然羊水塞栓症が発症し母体死亡となるケースが少なくない。本研究計画では、特定の遺伝子変異群をもった妊婦は羊水塞栓症を発症するハイリスク群であるとの仮説を想定し、その検証を目指す。
浜松医科大学産婦人科は2003年より「羊水塞栓症血清診断事業」を行っており、全国から血液検体、子宮、肺や心臓組織を集積し検討してきた。既に倫理委員会の承認(20-034)を受け予備的検討を行い、1)羊水塞栓症の診断基準を満たす、2)組織においてマスト細胞の脱顆粒並びにC5aの免疫染色を強度に認め、かつ3)FFPE検体(子宮または心臓のパラフィンブロックあるいは薄切切片)から抽出した良質なDNAが抽出さた心肺虚脱型の羊水塞栓症17症例、子宮型の羊水塞栓症33例の合計50名の DNAを解析対象として次世代シークエンサーを用いて全ゲノム解析を行った。成育医療研究センターにおける分娩時に羊水塞栓症を発症していない妊婦383名の血液から解析した全ゲノム解析のデーターとの比較により、60個の候補遺伝子変異を絞り込んだ。今後さらに詳細な解析を行う。 羊水塞栓症の病態形成との関連を探索する目的で、培養マスト細胞系(LAD2細胞)に同定した遺伝子変異の導入を行いトリプターゼ分泌亢進作用の有無を検討する実験系を調整した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでの解析により、羊水塞栓症を発症した妊婦に特異的な遺伝子変異の候補60を特定した
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今後の研究の推進方策 |
さらに50例の羊水塞栓症患者の遺伝子発現を解析し、GWAS解析を試みる予定である。また、羊水塞栓症の病態形成との関連を探索する目的で、培養マスト細胞系(LAD2細胞)に同定した60の遺伝子変異の導入を行いトリプターゼ分泌亢進作用の有無を検討する予知絵である
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