研究課題/領域番号 |
20H03830
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56040:産婦人科学関連
|
研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 直 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 教授 (90246356)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
|
キーワード | 小児・AYA世代がん / 妊孕性温存 / 卵巣組織凍結・移植 / 卵巣輸送 / 精巣組織凍結・移植 / 性腺毒性 / MRD / がん・生殖医療 / 卵巣組織凍結・卵巣移植 / 精巣組織凍結・精巣移植 / 抗腫瘍薬 / 卵巣組織凍結 / 卵巣移植 / 精巣毒性 / 精巣組織凍結 / 子宮毒性 / 卵巣毒性 |
研究開始時の研究の概要 |
2004年にベルギーで若年女性がん患者の卵巣組織凍結・移植による世界初の生児獲得の報告がブレークスルーとなり、以降欧米では新しい領域となる「がん・生殖医療」に関する概念が広がり始めた。我々は、2006年に霊長類を用いた新しい卵巣組織凍結保存法を開発し、世界初の生児獲得に成功した。本技術は、既存の緩慢凍結法と比べて、1.高価な器械を必要としない点、2.誰でもどこでも何時でも施行できる簡便な点、3.卵巣間質へのダメージが少ない点、などの利点を有しており、日本発でアジアに急速に広がりつつある。本研究の成果は、我々が開発した妊孕性温存療法を、革新的な新たな研究へとさらに展開することが可能となる。
|
研究成果の概要 |
小児・AYA世代がん患者等に対する妊孕性温存療法の技術革新を志向して5つの研究を進めた。研究1.白血病患者における卵巣内のMRD(微小残存腫瘍)と卵巣移植の実現可能性を検証する研究、研究2.卵巣組織凍結保存拠点化に向けた研究、研究3.卵巣移植の至適な技術開発に向けた研究、研究4.新しい精巣組織凍結法の開発、研究5. 抗腫瘍薬の性腺毒性の評価。生児獲得に至る小児・AYA世代がんサバイバー数は増加傾向にあるが、本領域は、対象ががん患者であることから「安全性」と「有効性」を志向して、がん・生殖医療の根幹をなす妊孕性温存療法で用いられる技術のさらなる技術革新が急務となっている。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
がん・生殖医療の技術革新は依然課題が山積している。そこで本研究では、新しい技術や未だ臨床応用されていない技術の革新を志向して、がん・生殖医療に関わる新しい臨床技術開発を目的とした5つの研究を行った。本研究成果が、小児・AYA世代がん患者が将来希望をもってがんと闘うことができる、その「希望」に繋がると確信している。
|