研究課題/領域番号 |
20H03847
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分56070:形成外科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
栗田 昌和 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20424111)
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研究分担者 |
金山 幸司 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40612601)
岡崎 睦 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (50311618)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2020年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
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キーワード | 皮膚潰瘍 / 毛髪再生 / 皮膚付属器再生 / 遺伝子治療 / アデノ随伴ウイルスベクター / DDS / 治療開発 / 再生医療 / 遺伝子導入 / リプログラミング / 創傷治癒 / 再プログラム化 / 直接転換 / 上皮化 / 組織胎児化 / 難治性潰瘍 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究ではアデノ随伴ウイルスベクター(AAV)を用いた遺伝子導入によって「皮膚潰瘍に存在する間葉系細胞から上皮細胞への細胞系譜の転換を介して、潰瘍面から直接的に上皮化、創傷の閉鎖をはかる皮膚潰瘍治療法)」の臨床応用へ向けた研究開発を行う。当技術は潰瘍面全体からの同時多発的な上皮化を介して、潰瘍面積によらない速やかな創の閉鎖を可能にする。特に本技術に特化した遺伝子導入法、創傷処置方法を最適化し、動物モデルによる中長期的な安全性の検討を行うことによって、臨床応用可能な技術へと開発を進めていく。
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研究成果の概要 |
本研究では、広範囲熱傷、難治性潰瘍を含むあらゆる種類の皮膚潰瘍に対して、面積によらず、潰瘍面全体に同時多発的な上皮化与える革新的な治療法となりえる「皮膚潰瘍に存在する間葉系細胞から上皮細胞への細胞系譜の転換を介して、潰瘍面から直接的に上皮化、創傷の閉鎖をはかる皮膚潰瘍治療法」の効率、安全性向上、産業化への糸口を図ることを目的に新規アデノ随伴ウイルスベクターの開発、意図しない非特異的遺伝子発現を減らすためのキャリアの開発、皮膚付属器の同時再生を可能とするための技術開発を達成した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、皮膚潰瘍面に存在する間葉系細胞から皮膚付属器を有する皮膚の新生を惹起する方法が開発されたほか、皮膚潰瘍面の間系細胞、表皮組織に対して最適化された新規AAVカプシド、非特異的な遺伝子導入を削減しうる新しいAAVキャリアが開発された。これらの成果は、潰瘍面積によらず上皮化を与える新しい皮膚潰瘍の治療法開発、組織胎児化による複合的組織再生法の開発など、次世代の局所的組織再生法開発の礎となることが期待される。
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