研究課題/領域番号 |
20H03853
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57010:常態系口腔科学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
溝口 利英 東京歯科大学, 歯学部, 准教授 (90329475)
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研究分担者 |
東 俊文 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00222612)
小林 泰浩 松本歯科大学, 総合歯科医学研究所, 教授 (20264252)
細矢 明宏 北海道医療大学, 歯学部, 教授 (70350824)
西田 大輔 東京歯科大学, 歯学部, PF (00843608)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2022年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2021年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 細胞系譜解析 / 歯髄幹細胞 / 象牙芽細胞 / 修復象牙質 / PTH受容体 / 象牙質 / 第三象牙質 / Cre/loxP遺伝情報改変技術 |
研究開始時の研究の概要 |
外傷、う蝕などの重度の象牙質損傷は、 象牙芽細胞死を引き起こす。それに応じ、歯髄幹細胞(DPSC)が新たな象牙芽細胞に分化し、硬組織を修復すると考えられている。しかし、DPSCの実体についての見解は未だ統一しておらず、 分化のマスター因子はもとより、分化調節機構は未解明のままである。我々はCre/loxP遺伝情報改変技術を活用して象牙芽細胞が枯渇される独自の歯髄内実験系を開発することで、特定の歯髄亜集団が、象牙質の形成に寄与することを見出した。本研究では、これら歯髄内実験系とフェイトマッピング解析を用いることで、DPSCを同定し、象牙芽細胞分化機構を解明することを目的とする。
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研究実績の概要 |
外傷、う蝕などの重度の象牙質損傷は、象牙芽細胞死を引き起こす。それに応じ、歯髄幹細胞(DPSC)が新たな象牙芽細胞に分化し、硬組織を修復すると考えられている。しかし、DPSCの実体についての見解は未だ統一しておらず、分化のマスター因子はもとより、分化調節機構は未解明のままである。その主たる要因はDPSCを生体内で同定解析するツールが乏しいためであった。本研究はこれを実現するために細胞系譜解析を用いる事によりDPSCを同定することを目的とする。本研究において、これまで我々は、象牙芽細胞死にともない細胞稠密層に局在する細胞が新生象牙芽細胞に分化することを見出している(Bone, 150:116010, 2021)。今年度は、歯髄細胞稠密層をCre/loxPシステムで標識し、その画分の正常組織における細胞系譜解析を行った。その結果、細胞稠密層の標識細胞は、6カ月後においても未だ細胞稠密層に局在することが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
予定通り、象牙質修復に寄与することが予想された細胞稠密層をCre/loxPシステムで標識し、細胞系譜解析の実施が成功しているため。
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今後の研究の推進方策 |
マウス遺伝子情報改変技術を用いて歯髄細胞稠密層をTomato陽性細胞として標識し、象牙芽細胞をGFP陽性細胞として検出する実験系を構築済みである。これを活用し、象牙質の物理的な損傷にともなう細胞稠密層の修復象牙質および反応象牙質の形成に対する寄与を調べる。
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