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フォトン・カウンティング機能を搭載した新しい組織分析型歯科用CTの開発

研究課題

研究課題/領域番号 20H03868
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分57040:口腔再生医学および歯科医用工学関連
研究機関東北大学

研究代表者

飯久保 正弘  東北大学, 歯学研究科, 教授 (80302157)

研究分担者 青木 徹  静岡大学, 電子工学研究所, 教授 (10283350)
佐々木 啓一  東北大学, 歯学研究科, 非常勤講師 (30178644)
河合 泰輔  日本歯科大学, 生命歯学部, 教授 (30350143)
石幡 浩志  東北大学, 歯学研究科, 助教 (40261523)
小林 馨  鶴見大学, 名誉教授 (50139614)
荒木 和之  昭和大学, その他部局等, 特任教授 (50184271)
藤原 航三  東北大学, 金属材料研究所, 教授 (70332517)
小嶋 郁穂  東北大学, 大学病院, 講師 (80447169)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
研究課題ステータス 交付 (2023年度)
配分額 *注記
16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
キーワード歯科用CT / フォトン・カウンティング / 歯科用CT
研究開始時の研究の概要

歯科用コーンビームCT(歯科用CT)は、アーチファクトの軽減と組織のX線吸収値の安定化(定量化)が課題である。近年、微弱なX線を感知する素子としてテルル化カドミウム(CdTe)半導体が注目されている。CdTe半導体は、X線を直接感知することができるため、光子(フォトン)をそのままカウントすることにより、物質の原子番号や電子密度を定量評価することが可能である。本研究は、CdTe半導体を用いた歯科用CTに実用可能なフォトン・カウンティング機能を開発することを課題とする。これにより、アーチファクトの極めて少ない、高い濃度分解能と空間分解能を有した歯科用CT装置を開発し、実用化することを目的とする。

研究実績の概要

歯科用コーンビームCT(歯科用CT)は、X線不透過性の極めて高い根管充填材やインプラントなどの歯科材料が撮影範囲に含まれるため、アーチファクトの軽減と組織のX線吸収値の安定化(定量化)が課題である。近年、微弱なX線を感知する素子としてテルル化カドミウム(CdTe)半導体が注目されている。CdTe半導体は、X線を直接感知することができるため検出感度や画質の低下が少なく、光子(フォトン)をそのまカウントすることにより、物質の原子番号や電子密度によるエネルギースペクトルの変化を定量評価することが可能である。本研究は、CdTe半導体検出器を歯科用CTに搭載することで、歯科用CTに実用可能なフォトン・カウンティング機能を開発し、歯のエックス線に対するモノクロマティック特性に依存した多元的分析が可能であり、かつアーチファクトの極めて少ない、高い濃度分解能、空間分解能を有した歯科用CT装置の実現化を目指すものである。
2022年度は
根管充填された抜去歯を顎骨ファントムに挿入し、フォトン・カウンティング機能を有するCdTe半導体検出器による歯科用CT撮影データの下限値設定を行った画像に対して、アーチファクトの程度と画質について検討を行った。その結果、下限値設定を行うことでアーチファクトの軽減が可能であるが、ノイズの大きい画像となっていた。本研究結果により、歯科用材料によって出現するアーチファクトに対して、フォトン・カウンティング機能を用いることはアーチファクト軽減アルゴリズムの作製に役立つ可能性があることが示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

以下の2点が遅れを招いた理由である。
1)CdTe半導体検出器の改良を行いながら研究を進めていく予定であったが、半導体が入手困難となり、検出器設計に大幅な遅れが生じている。
2)静岡大学で申請者および分担者が資料のエックス線撮影をしながら、装置および撮影条件の改良を加えていき、適切な撮影条件を検討するはずであった。新型コロナの感染拡大により、幾度かの出張制限がおこり、一緒に実験を行うことが出来なかったため、実験の進行が大幅に遅れた。

今後の研究の推進方策

[1]CdTeモジュールと電気回路の改良
各種撮影条件(電圧、電流、フィルタ、フレームレート)でのモジュールの受光能力やデータ処理の安定性について検討する。さらに、得られたスペ
クトルデータを集約する高速処理LSIのさらなる高速化を進める。
[2]多元分析画像用アルゴリズムの開発
フォトンカウンティングをにより、歯科用材料のアーチファクト軽減と画像解像度を検討する。さらに、顎骨ファントムを撮影し、歯の実効原子番号及び電子密度を反映した三次元カラー画像化の作製を試みる

報告書

(3件)
  • 2022 実績報告書
  • 2021 実績報告書
  • 2020 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] CdTe受光検出器を用いた低被曝・高分解能型歯科用X線撮影装置の開発 ~フォトンカウンティング機能を用いたX線エネルギー下限値の変化が根管充填材のアーチファクトに与える影響~~フォトンカウンティングを用いた歯の多元分析カラー画像~2021

    • 著者名/発表者名
      飯久保正弘、藤澤純也、石幡浩志、佐々木啓一、青木徹、小池昭史
    • 学会等名
      令和3年度生体医歯工学共同研究拠点成果報告会
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書

URL: 

公開日: 2020-04-28   更新日: 2024-12-25  

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