研究課題/領域番号 |
20H03875
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
水口 俊介 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30219688)
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研究分担者 |
若林 則幸 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00270918)
金澤 学 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (80431922)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
13,260千円 (直接経費: 10,200千円、間接経費: 3,060千円)
2023年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | CAD/CAM / 全部床義歯 / 部分床義歯 / 教育 / 臨床研究 / デジタル |
研究開始時の研究の概要 |
有床義歯製作は複雑な治療・技工工程を有しており,専門的な知識と技術が歯科医師と歯科技工士に要求され,難易度の高い処置の一つである.その解決策としてデジタル技術を応用した有床義歯補綴のデジタル化が考えられる.本研究では,デジタル部分床義歯・全部床義歯の前向き臨床研究により,有床義歯補綴臨床のデジタル化を確立させる.さらに,歯学部卒前教育(歯学部4年生の基礎実習)のデジタル化を段階的に行う.最終年度には歯学部6年生の臨床実習へ導入し,全学生が1症例のデジタル有床義歯作成を行うことにより,有床義歯補綴における臨床と教育のデジタルトランスフォーメーションを目指す.
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研究実績の概要 |
2020年度の前向き臨床研究に引き続き,2021年度ではデジタル全部床義歯を使用する患者に対してフォローアップを行った.経過は良好であり,依然として患者満足度は維持されていた.またこのことについて日本補綴歯科学会学術大会での課題口演,そして国際科学誌The Journal of Prosthetic Dentistryにて論文発表を行った. 部分床義歯については,昨年度フルデジタルでの製作を行うことに成功したが,このことについて日本補綴歯科学会学術大会での課題口演を行った.今年度はそれに引き続き,より精度よく加工が行えるよう加工プログラムの開発,人工歯とメタルフレームワークの位置ずれが起きないような固定構造などの検証を行った.これにより種々の形状の部分床義歯に対応が可能である加工プログラムの開発につなげることができ,よりフルデジタル部分床義歯を広めていくための基礎を作っていくことができた. 2021年度の教育については,昨年度に引き続き,歯学部4年生への全部床義歯の基礎実習でのデジタル実習プログラムを継続した.昨年度はCovid-19の世界的な流行もあり授業を遠隔で行ったが,本年度は対面形式で実施した.昨年度はデジタル排列実習の途中経過の確認やライターへの質問などはすべてメールでのやり取りであったが,本年度は各自のPC端末等で実習を行ってもらいつつ,リアルタイムで同じ画面を共有しながらライターが指導することができ,より明確な指導を行うことが可能となった.また実習の中の講義についても昨年度遠隔授業の際に録画をした講義動画をオンデマンド形式で配信することにより,あらかじめ学生が予習できる環境をつくり,学生の理解をより深めることができたことがアンケートによっても明らかとなった.このことについて日本補綴歯科学会学術大会での一般口演を行った.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
部分床義歯のフルデジタル化は前年度に達成し,それをさらに精度よく加工が行えるようにさらなる研究を継続しており,教育においても歯学部4年生へのデジタル排列実習を継続して行っていることから,研究はおおむね順調に進展している.
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今後の研究の推進方策 |
全部床義歯教育におけるデジタル排列実習では一定の効果が明らかになっているため,引き続いて部分床義歯教育におけるデジタル化を進めていく.
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