研究課題/領域番号 |
20H03876
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
魚島 勝美 新潟大学, 医歯学系, 教授 (50213400)
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研究分担者 |
加来 賢 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (30547542)
長澤 麻沙子 新潟大学, 医歯学系, 助教 (40612239)
秋葉 陽介 新潟大学, 医歯学総合病院, 講師 (70547512)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2023年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2022年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
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キーワード | 自家骨移植 / 骨細胞 / 骨移植 / 骨細胞ネットワーク |
研究開始時の研究の概要 |
自家骨移植後に起こる移植骨および周辺の変化を、骨細胞のネットワーク再構築と新生骨の骨質の観点から詳細に検索することにより、骨質の回復を早め、移植骨の吸収を最小限に抑えることを目的とする。動物実験やコラーゲンの分析を通して、かつ現状で用いることができる最新の研究手法を用いて、臨床的、基礎的に意義のある結果を得ることが可能である。研究代表者らのこれまでの一連の研究結果では、コラーゲンクロスリンクが骨代謝に影響を与えることが分かっている。これに加えて、骨細胞のネットワークおよびその再構築が移植骨およびその周辺の骨代謝に与える影響を詳細に検索する。
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研究実績の概要 |
インプラント適用や補綴装置適用の際に当該部位の骨が不足する場合、比較的簡便であること、コストが低いことなどの理由で、臨床的には口腔内からの最小限の骨採取で骨増生に一定の効果がある自家骨移植が現在広く行われている。本研究の目的は、従来まったく着目されていない、移植骨の骨細胞ネットワークの状態と移植骨の生着および長期予後との関係を見出すことである。そのためには、実験動物を用いて適切な実験モデルを構築することが重要で、先ず初年度はラットを用いた実験モデルを構築した。その後ラットで行った方法がマウスでも同様に効果的であるか否かを検証する必要があったが、COVID19による影響で、実験が中断した。そこで、再びラットを用いた実験に戻り、標本の透明化と蛍光染色による骨細管の立体構造を観察することとした。当初の計画では学内に設置されている二光子顕微鏡により移植骨を取り巻く骨細胞ネットワークの3次元的解析を行う予定であったが、設置場所との距離や使用条件の制限等から、より迅速に研究が進められる手段を模索したところ、学部内に設置されているオールインワン顕微鏡で同等の観察ができるとの結論に至った。そこで、撮像後に3次元立体画像を構築できるソフトを購入し、同顕微鏡に搭載した。しかしながら、透明化した標本の観察に用いる蛍光染色の色と、フィルターの組み合わせ、染色法や撮像の条件決めに時間を要し、現在至適条件の検討を継続中である。動物実験そのものにかかる時間には問題がないため、撮像の条件が整い次第、当初の目的を達成すべく研究を継続することとしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
骨細胞ネットワークの観察に学内に設置されている二光子顕微鏡を用いる計画であったが、設置場所の関係から実験の進捗に問題があると考え、学部内に設置されているオールインワン顕微鏡による観察に切り替えた。この顕微鏡に搭載するソフトを新たに購入し、蛍光染色による観察を行うこととしたが、その至適条件決めに時間を要したためである。
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今後の研究の推進方策 |
オールインワン顕微鏡による観察の条件決めを早急に行い、実験とその結果の評価を継続する。
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