研究課題/領域番号 |
20H03879
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57050:補綴系歯学関連
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
古谷野 潔 九州大学, 歯学研究院, 特別教員 (50195872)
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研究分担者 |
熱田 生 九州大学, 歯学研究院, 准教授 (30423487)
鮎川 保則 九州大学, 歯学研究院, 教授 (50304697)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 間葉系幹細胞 / エクソソーム / 治療効果 |
研究開始時の研究の概要 |
薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)マウスモデルにおいては、まずMRONJマウス由来間葉系幹細胞(MSC)と健全マウス由来MSCのエクソソームを比較することによって、治癒能力の差が何の変化に起因するのかを検討する。次に、若年動物と老年動物のMSCエクソソームの比較を行うことにより、加齢がMSCの治癒能力に与える影響を検討する。また、MSCは炎症に応じてホーミングするが、炎症に反応したMSCと通常のMSCの相違点についても検討する。最後に、エクソソームから抽出した物質による治癒能力について検討し、細胞投与という高い垣根を避け、特定の物質投与による種々の疾患治療の可能性について検討する。
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研究成果の概要 |
全身投与された間葉系幹細胞(MSC)は炎症局所へ集積し、局所で炎症その他の疾患状態を改善する。本研究ではMSCから放出された物質が損傷した細胞を修復する可能性を探索した。まず健全マウスあるいは薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)モデルマウスからMSC採取、培養、エクソソームの採取を行い、エクソソームに含まれるタンパクやRNAの質的・量的相違を比較し、MRONJがMSCの治癒能力に与える影響を検討したが、明確な差違は認められなかった。 次に、IL-6あるいはTNF-α存在・非存在下のエクソソームと表現系を比較したが、こちらも顕著な差違は認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
間葉系幹細胞(Mesenchymal Stem Cell: MSC)は多分化能を有することから、特に再生医療の方面で注目を集めている。しかし、全身投与されたMSCは、炎症がある箇所へ集積し、局所で治癒能力を発揮して炎症その他の疾患状態を改善することが報告されるなど、疾患の治癒能力を有することが明らかになっている。このとき、MSCは何らかの物質を放出し、損傷した細胞を修復する可能性が考えられる。本研究ではエクソソームに注目し、健全および薬剤関連顎骨壊死(MRONJ)モデルのエクソソームを比較することによってMSCの疾患治療能力の一端を解明することを試みた。本研究では解析手法の蓄積等がなされた。
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