研究課題/領域番号 |
20H03894
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京歯科大学 |
研究代表者 |
山口 朗 東京歯科大学, 歯学部, 客員教授 (00142430)
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研究分担者 |
東 俊文 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (00222612)
片倉 朗 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (10233743)
森田 圭一 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 准教授 (10396971)
豊澤 悟 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (30243249)
鵜澤 成一 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (30345285)
小高 研人 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (30801469)
高野 正行 東京歯科大学, 歯学部, 教授 (50197117)
玉村 禎宏 徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(医学域), 助教 (70431963)
明石 良彦 東京歯科大学, 歯学部, 助教 (70875690)
中村 貴 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (80431948)
坂本 啓 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (00302886)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2021年度: 5,330千円 (直接経費: 4,100千円、間接経費: 1,230千円)
2020年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
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キーワード | 線維性骨異形成症 / FGF23 / Notch / 線維性異形成症 / Fibrous dysplasia / GNAS / リン代謝 |
研究開始時の研究の概要 |
McCune-Albright症候群(MAS)/線維性骨異形成症(FD)は、FGF23を過剰産生し、低リン血症を呈する疾患の一つであるが、顎骨に発症するFDのFGF23産生とリン代謝は十分に解析されていない。我々はNotchシグナルが骨細胞のFGF23産生を制御することを世界に先駆けて報告した。そのため、本研究ではNotchシグナルによるFGF23の制御機構を解明し、FDにおけるNotchシグナルを基軸としたFGF23産生機構とリン代謝の関連を解析し、顎骨FDの病態を包括的に理解することを目的とする。本研究の推進により、FD患者のFGF23産生を制御する新たな臨床研究への展開も期待できる。
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研究成果の概要 |
本研究では線維性異形成症(FD)におけるFGF23産生へのNotchシグナルの関与を明らかにすることを目的として研究を推進し、以下の結果を得た。1)FD症例でNotch1, Hey1, FGF23の発現が免疫組織学的に確認できた、2)FD症例でGNAS遺伝子変異が確認できた、3) FD患者の血清FGF23は増加していた、3) UMR106細胞、IDG-SW3骨細胞用細胞株でNotchシグナルはFGF23産生を促進し、その過程でHif2αが重要な役割を担っていることが示唆された。 これらの結果より、FDにおけるFGF23産生にNotchシグナルが関与していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
申請者は骨芽細胞で特異的にNotch核内分子を過剰発現するトランスジェニックマウスの骨細胞、骨芽細胞はFGF23を過剰産生し、骨軟化症を惹起することを世界で初めて報告した(BBRC 518:233-238,2019)。線維性骨異形成症(FD)ではFGF23が過剰産生さるが、そのメカニズムは明らかにされていなかったが、本研究ではFDにおけるFGF23産生にNotchシグナルが関与していることを示し、この結果はFDの病態解明に貢献する。
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