研究課題/領域番号 |
20H03911
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2022-2023) 国立保健医療科学院 (2020-2021) |
研究代表者 |
大寺 祥佑 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 研究所 老年学・社会科学研究センター, 副部長 (20751720)
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研究分担者 |
黒田 知宏 京都大学, 医学研究科, 教授 (10304156)
加藤 源太 京都大学, 医学研究科, 准教授 (20571277)
高橋 由光 京都大学, 医学研究科, 准教授 (40450598)
中山 健夫 京都大学, 医学研究科, 教授 (70217933)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2023年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2022年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2021年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
2020年度: 7,670千円 (直接経費: 5,900千円、間接経費: 1,770千円)
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キーワード | 医療の質 / 大規模データ / 医療介護サービス / エビデンス診療ギャップ / 公的データベース / レセプト情報 / 医療介護連携 / レセプトデータ |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者は様々 な原因により身体機能に障害を受けやすく、日常生活機能を再獲得するためには医療と介護 が連携した長期的ケアの提供が重要である。長期的ケアの質は個人あるいは環境の要因によ ってばらつき(エビデンス診療ギャップ)があることが示唆されているが、これまでは個人を縦断的に追跡できるデータが不足していたため詳細な分析が行われてこなかった。そこで本研究では医療と介護のレセプトを連結したデータを用いて、疾患、年齢、性別、地域、施設ご との高齢者に対する医療および介護サービスの質のばらつきを明らかにし、わが国全体にお ける適切な医療および介護サービスの提供体制の提案を行う。
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研究成果の概要 |
本研究では大規模データを用いて、疾患、年齢、性別、地域、施設ごとの高齢者に対する医療および介護サービスの質のばらつきを明らかにし、わが国全体における適切な医療および介護サービスの提供体制の提案を行うことを目的とした。レセプト情報・特定健診等情報データベース(NDB)を用いた分析により、日本における冠動脈疾患患者の心臓リハビリテーション利用割合は3割程度であることが明らかになった(Ohtera et al. 2021)。さらに人工股関節全置換術(THA)後の患者のうち94%が入院中にリハビリテーションを利用していたが、外来での利用は20%であった(Ohtera et al. 2023)。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者は様々な原因により身体機能に障害を受けやすく、日常生活機能を再獲得するためには医療と介護が連携した長期的ケアの提供が重要である。全国規模の診療報酬請求情報(NDB)を用いた解析では、冠動脈疾患の患者に有効とされる心臓リハビリテーションの普及が不十分であること、また患者や施設の特性によるばらつきがあることを定量的に示した。また人工股関節前置換術後のリハビリテーション利用においても全国的なばらつきがみられた。加齢に伴い生じる疾患に対する治療実態を把握することにより、高齢者の医療介護サービスにおける適正な資源配分における課題を提示した。
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