研究課題/領域番号 |
20H03926
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
細川 敏幸 北海道大学, 高等教育推進機構, 名誉教授 (00157025)
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研究分担者 |
斎藤 健 北海道大学, 保健科学研究院, 客員研究員 (40153811)
佐藤 伸 青森県立保健大学, 健康科学部, 教授 (40310099)
向井 友花 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 教授 (60331211)
藏崎 正明 北海道大学, 地球環境科学研究院, 客員研究員 (80161727)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2022年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2021年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2020年度: 7,930千円 (直接経費: 6,100千円、間接経費: 1,830千円)
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キーワード | ポリフェノール / 抗酸化作用 / プロオキシダント作用 / 癌細胞 / アポトーシス / プロオキシダント / ガン細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
ポリフェノール類は抗酸化作用を有するが、最近真逆の酸化促進作用も示すことが報告されている。つまり、ポリフェノール類が未分化細胞であるガン細胞等で遺伝子に定められた細胞死・アポトーシスを誘導することが報告されている。通常、抗アポトーシス作用を示すポリフェノールが、何故ガン細胞でアポトーシスを誘導するのかは未だ不明のままである。本研究では、ポリフェノール類による抗ガン作用がどのような機構によって起こるのかを正常細胞とガン細胞の双方に対するポリフェノール類の作用を明らかにすることで解明しようとしている。本研究の達成により、植物成分であるポリフェノール類により負担の少ない抗ガン剤の開発が期待される。
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研究成果の概要 |
ヒト癌細胞由来であるHepG2およびCaco-2細胞に様々な濃度でレスベラトロールあるいはエピガロカテキンガレートを曝露した。その結果、濃度依存的に細胞死が増加し、酸化状態が亢進されていた。 ウェスタンブロット法等による解析により、ポリフェノール類の曝露でヒト癌細胞にオートファジーを経由してアポトーシスを誘導していることが確認できた。一方、ヒト正常肝細胞であるHUCPG細胞にレスベラトロールを曝露すると、アポトーシス因子の有意な変化は認められず、アポトーシスを誘導している兆候はなかった。 以上により、ポリフェノールを曝露した場合、癌細胞のみでアポトーシスを誘導していることが明らかになった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に年々増加している様々な癌の治療において化学療法は重要な選択肢の一つであるが、しばしばその重篤な副作用が大きな問題となっている。安全で副作用の少ない抗癌剤あるいは抗癌補助剤の開発は癌治療戦略において緊喫の学術意義のある課題である。本研究で示された植物成分の一種であり毒性が少ないポリフェノール類が癌細胞にアポトーシスを誘導するという実験結果は将来の安全な抗癌補助剤の開発のための重要なステップになることが大いに期待される。
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