研究課題/領域番号 |
20H03930
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
|
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
原田 浩二 京都大学, 医学研究科, 准教授 (80452340)
|
研究分担者 |
原田 真理子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (10553399)
小林 果 三重大学, 医学系研究科, 講師 (70542091)
藤井 由希子 第一薬科大学, 薬学部, 准教授 (80733542)
藤谷 倫子 京都大学, 医学研究科, 研究員 (90836412)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2022年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 7,540千円 (直接経費: 5,800千円、間接経費: 1,740千円)
|
キーワード | 環境汚染物質 / 代謝遺伝子 / SNPs / 個人差 / ランダムメンデル化 / メンデルランダム化 / 内分泌 / 代謝 / 遺伝子 |
研究開始時の研究の概要 |
有機フッ素化合物、有機臭素化合物などの残留性有機汚染物質、フタル酸エステル、有機リン系農薬・難燃剤などの短半減期汚染物質の代謝に関わる遺伝子多型を日本人集団において明らかにし、操作変数とし、それに対して、これまでに関連が認められた代謝・ホルモン関連アウトカムとの因果関係を検討する。またアウトカムとなる代謝・ホルモンレベルについて、新規化学分析法により測定精度を高めることにより、関連の検出を確かなものとする。
|
研究成果の概要 |
日本人集団の血清DDTおよびPCB濃度とCYP2B6およびCYP1ファミリー多型との関連を解析し、有機塩素濃度に対する遺伝的影響を明らかにすることを目的とした。このほか残留性有機汚染物質についても検討を行い、他のCYP2ファミリーの多型との関連を評価した。血清中のDDTおよびDDE濃度は、主要なハプロタイプであるCYP2B6*1と比較して、CYP2B6*4キャリアでは有意に低く、CYP2B6*6キャリアでは高かった。CYP1A1*1/*2Bは、主要遺伝子型であるCYP1A1*1/*1(p=0.0086)と比較して、より低いp,p'-DDTレベルと関連していた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
多くの化学物質の健康リスク研究において、動物実験による初期評価から疫学研究により詳細に評価する段階になっている。一方で、疫学研究において観察研究の限界として、種々のバイアス、交絡要因により、真の因果関係を評価することは困難であり、エビデンスレベルの高い研究が望まれている。本課題では残留性有機汚染物質の代謝に関わる遺伝子多型を日本人集団において明らかにできた。これを操作変数とし、これまでに関連が認められた疾患アウトカムとの因果関係を検討する基盤を提供することになる。
|