研究課題/領域番号 |
20H03934
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
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研究機関 | 岩手医科大学 |
研究代表者 |
佐々木 真理 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (80205864)
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研究分担者 |
清水 厚志 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 教授 (30327655)
前田 哲也 岩手医科大学, 医学部, 教授 (70359496)
大桃 秀樹 岩手医科大学, 医歯薬総合研究所, 特任准教授 (90453406)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2020年度: 10,790千円 (直接経費: 8,300千円、間接経費: 2,490千円)
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キーワード | 認知症 / アルツハイマー病 / 軽度認知障害 / DNAメチル化 / エピゲノム関連解析 / バイオマーカー / エビゲノム関連解析 / CDMV / 変異解析 / DNAメチル化解析 / エピゲノム関連解析(EWAS) / DNAメチル化バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
アルツハイマー病(AD)の未病・早期診断に有効なバイオマーカーは未だ確立していない。そこで本研究では、独自に開発した全血DNAメチル化マーカー探索用プローブセットを用いてAD患者に関連して有意に変動するDNAメチル化状態の個人差が大きい部位(CDMV)を探索・同定し、地域住民の血液検体・認知機能検査を用いて診断精度を検証するとともに、当該CDMVのDNAメチル化状態を同一AD患者の血液・脳組織間で突合することで妥当性を検証し、ADの未病・早期診断バイオマーカーの確立を目指す。
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研究成果の概要 |
血液検体によるアルツハイマー病(AD)の未病・早期診断法の確立を目的に、AD患者と健常者群の血液DNAを用い、有望なAD感受性多型に対する変異解析およびAD関連DNAメチル化バイオマーカーの探索を行った。高頻度コモンバリアントであるTF遺伝子(rs1049296)はAD群に比し対照群において高頻度に認められ、NOS3遺伝子(rs1799983)はAD群において高頻度に認められた。また、DNAメチル化状態の個人差が大きいCpG部位(CDMV)に着目した独自のキャプチャ法プローブセットを用いたエピゲノム関連解析(EWAS)を実施したが、ADと有意に関連するDNAメチル化部位の同定には至らなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で用いた独自のCDMV探索用キャプチャープローブは、報告済の他疾患(腎細胞癌や心臓弁膜症など)における50名対50名規模のEWASでは十分な検出力を有していたが、本研究ではADに関連したDNAメチル化部位を同定できなかった。ADなどの神経変性疾患を対象とした当該キャプチャープローブによるEWASに関しては50名規模の解析では検出力が不十分である可能性が示唆された。血液検体によるゲノム・エピゲノム情報を用いたADの未病・早期診断は重要な課題であり、今後、キャプチャープローブを最適化し解析対象数を増やして検討する予定である。
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