研究課題/領域番号 |
20H03937
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
玉腰 暁子 北海道大学, 医学研究院, 教授 (90236737)
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研究分担者 |
佐々木 幸子 北海道文教大学, 人間科学部, 准教授 (10612294)
木村 尚史 北海道大学, 医学研究院, 助教 (20775613)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,550千円 (直接経費: 13,500千円、間接経費: 4,050千円)
2023年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2022年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2021年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2020年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
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キーワード | 身体活動 / 冬季 / 混合研究法 |
研究開始時の研究の概要 |
北海道において、冬季の身体活動量低下を防止しうる適切なプログラムを確認するとともに、プログラムをブラッシュアップして、その後の当該地域での活動につなげる。プログラムはこれまでの国内外の知見から、効果が認められているものを中心に当該地域の特性を勘案して、個人、グループ、地域への介入が最も効果的になると考えられる組み合わせとするため、地域のステークホルダー等に対する聞き取り(質的調査)により確定する。プログラム実施の効果は、対照地域との比較や前後比較により量的に判定する他、質的な情報も収集し、プログラムの受け入れや実施する際の促進/障壁要因を同定するとともに、他地域に展開を図るための資料とする。
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研究実績の概要 |
当初検討していた地域での調査研究の実施は困難と判断し、北海道内のK高校に場を移した。高校2年生の「探究の時間」を用いて、高校生自身に身体活動を冬季に低下させないための案を検討させ、取り組みを行った。具体的には、1.今の自分の体を知る (ア)身長、体重、握力、血圧、歩行測定、Inbodyによる計測 (イ)継続的にGarmin活動量計をつけて身体活動量を計測し、自分のデータならびにグループのデータの分析 2.冬に活動量を落とさない方法を提案・実践する (ア)身体活動の現状と健康との関連を生徒たちが様々な方法を用いて調査し発表、共有 (イ)調べたことをベースに高校生が冬季に身体活動量を落とさない方法を提案 (ウ)その効果を明らかにするための研究を立案、友人らを対象に実施、とし、2022年7月より約7か月間で行った。本授業を受講した23名の生徒は、身体活動と自分たちの健康との関連について先行研究を調べ、その重要性を認識した。また、Garminデータのダウンロードを自身で行うことができるようになり、エクセルを用いたデータ分析能力も向上した。その上で、自分たちで研究計画を立案し、46名の生徒を対象とした介入研究を行った。生徒達が冬季に活動量を減らさない策として提案したラジオ体操を実施した群は、実施しなかった群と比べて冬休み期間の活動量の減少が小さく、健康意識も増加していた。生徒たちはその結果を自分たちの言葉でまとめ、学術祭で他の生徒や教員、外部参加者に伝えることができた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本来実施する予定であった地域での実施ができなかった。そのため、場を変え、高校生が自ら考え、活動を提案、実践する形で実施した。
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今後の研究の推進方策 |
2022年度に高校で実施した実践を他への展開を念頭に混合研究法によりまとめる。この経験を踏まえ、他の高校、または職域での実践を進める。
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