研究課題/領域番号 |
20H03951
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
|
研究機関 | 公益財団法人東京都医学総合研究所 |
研究代表者 |
西田 淳志 公益財団法人東京都医学総合研究所, 社会健康医学研究センター, 社会健康医学研究センター長 (20510598)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2023年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2022年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2021年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
2020年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
|
キーワード | 終末糖化産物 / 思春期 / 胎生期 / コホート / メンタルヘルス / 糖化ストレス / 環境要因 / 精神疾患 / 乳歯 / AGEs / 皮膚 / 予防 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、約4割の統合失調症患者に認められるAGEs関連代謝障害に着目し、胎生期・思春期のAGEsの蓄積が後の精神疾患の発症を予測する可能性について大規模発達コホート研究により実証的に明らかにする。脱落乳歯から胎生期のAGEs蓄積を測定する技術、および皮膚から思春期のAGEs蓄積を非侵襲・短時間で測定する技術を疫学研究に導入し、精神疾患の発症可能性の高い一群を早期に発見し、AGEsを下げうる環境要因や生活行動を同定し、精神疾患の新たな予防戦略を見出すことを目的とする。
|
研究実績の概要 |
コホート調査によってこれまでに得られた各種検体(皮膚AGEs、尿中AGEなど)と疫学情報(発達情報や環境情報など)を統合的に用いて、思春期の社会的ストレス、思春期の終末糖化産物(AGEs)、メンタルヘルスの縦断的な関連を検証した。具体的には、12歳、14歳、16歳の4時点のコホートデータを用いて、12歳時のいじめ被害(社会ストレス)、14歳時の終末糖化産物、16歳児のメンタルヘルス指標との関連をパス解析によって検証した。その結果、いじめが終末糖化産物の上昇を予測し、上昇した終末糖化産物が、幻聴・妄想、注意の問題、不安や衝動性などのメンタルヘルス問題を予測することが明らかになった(Miyasita & Nishida et al., in submission)。このことから思春期の社会ストレス(いじめ)を予防することが、終末糖化産物の上昇とその後のメンタルヘルス不調を予防する可能性が示唆された。また、収集した脱落乳歯を使用して胎生期に曝露された終末糖化産物の量を推定し、それらと思春期のメンタルヘルス指標との関連を検証した。その結果、乳歯中に含まれる一部の終末糖化産物(CMA)と思春期の精神病症状(幻覚や妄想様の症状体験)との間に有意な関連がみられることが明らかになった。このことから妊娠中の終末糖化産物の曝露を予防することが、思春期のメンタルヘルスの増進に寄与する可能性が示唆された。以上により、胎生期および思春期の終末糖化産物の蓄積を予防することが、思春期のメンタルヘルスの増進に寄与する可能性が明らかとなった。
|
現在までの達成度 (段落) |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|
今後の研究の推進方策 |
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
|