研究課題/領域番号 |
20H03953
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58030:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含まない
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研究機関 | 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) |
研究代表者 |
北村 明彦 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80450922)
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研究分担者 |
木山 昌彦 公益財団法人大阪府保健医療財団大阪がん循環器病予防センター(予防推進部・循環器病予防健診部・健康開発, その他部局等, その他 (10450925)
野藤 悠 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (10626047)
山岸 良匡 筑波大学, 医学医療系, 教授 (20375504)
横山 友里 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (30781231)
谷口 優 国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康領域, 主任研究員 (40636578)
清野 諭 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50725827)
陣内 裕成 日本医科大学, 医学部, 講師 (50805421)
阿部 巧 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (50828283)
新開 省二 女子栄養大学, 栄養学部, 教授 (60171063)
村木 功 大阪大学, 医学系研究科, 助教 (70731561)
山下 真里 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (80848424)
西 真理子 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究員 (70543601)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
17,420千円 (直接経費: 13,400千円、間接経費: 4,020千円)
2022年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2021年度: 5,460千円 (直接経費: 4,200千円、間接経費: 1,260千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
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キーワード | フレイル発症 / 年齢層別 / 危険因子 / 生活習慣 / 疫学研究 / 長期追跡調査 |
研究開始時の研究の概要 |
地域住民の疫学研究により、生活因子(身体活動、食事、喫煙、飲酒、精神的ストレス等)、医学的因子(脳卒中、心疾患、動脈硬化、メタボリックシンドローム等の生活習慣病、及び低栄養、サルコペニア、認知機能低下、うつ等の老年症候群)、社会的因子(社会参加、近隣・地域との交流、ソーシャルサポート等)がフレイルの発症に及ぼす影響を中年後期、前期高齢期、後期高齢期の年齢層別に明らかにする。
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研究実績の概要 |
年齢層ごとのフレイル発症の危険因子を明らかにすることを目的とした本研究の第2ステップとして、地域に在住する高齢者を対象とし、フレイル進行の加齢変化別に死亡の状況と既往歴について検討した。 草津町の高齢者健診受診者のうち、Fried et al.のphenotypeのフレイル評価を行った65歳以上計1698名(延べ6373件)を最長12年間追跡し、潜在クラスモデルによって加齢変化パターンを類型化した。 90歳までフレイルが進まない群(Low group)の全死亡リスクに比較し、65歳時でプレフレイルが進んでいる群(High group)、75歳頃からプレフレイルが進む群(Second group)、85歳頃からプレフレイルが進む群(Third group)の全死亡リスクは、それぞれ2.64倍、2.18倍、1.44倍高く、特に、High groupとSecond groupにおいて循環器疾患の死亡リスクが有意に高値であった。 また、Low group に比し、High groupとSecond groupでは、既往歴として、脳卒中、高血圧、糖尿病の頻度が有意に高かった。 以上のことから、健診受診者というバイアスがかかっているものの、フレイルの進行を先送りすることにより、循環器疾患の死亡リスクが抑制されること、及び脳卒中、高血圧、糖尿病の発症予防によりフレイルの進行が抑制されることが示唆された。本研究の最終年度は、フレイル進行を先送りするための医学的な介入ポイントを明らかにするため、フレイル発症時期の年齢層別に5群の加齢変化パターンを設定し、ベースライン時点から追跡終了時点までの生活習慣病及び老年症候群の合併等の関連についての検討を行う。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究初年度の令和2年度には、新型コロナウイルス感染症の影響により、草津町研究の高齢者健診が中止となったが、令和3年度は、感染症対策を施した上で高齢者健診を実施し、計686名の参加を得た。 データ分析については、令和2年度の高齢者健診分のみ欠損したものの、2002年から継続中の調査データをもとに、縦断的分析が可能なデータセットを構築し、複数の関連研究とともに本研究の成果を順次論文と学会に公表した。
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今後の研究の推進方策 |
草津町研究については、令和4年度も感染症対策を施した上で高齢者健診を実施することを自治体と合意している。これまでの蓄積データに本年度の新たな調査データを加え、長期縦断データセットを拡充し、個人毎の繰り返しデータを用いて、フレイルの評価指標の加齢変化パターンから、前期高齢期でのフレイル発症群、後期高齢期でのフレイル発症群、フレイル未発症群に類型化し、類型化された群間で危険因子の特徴を検討する。 CIRCS研究については、各地域で昨年度までに収集されたフレイル評価のデータをもとにした分析データセットを確定し、分析を進める。すなわち、フレイル評価を行った高齢者の壮年期の健診成績を遡り、壮年期の生活習慣や危険因子の有無別に、高齢期のフレイルの保有リスクを検討する。 研究結果は順次、学会発表、論文化し公表を進めるとともに、対象地域の住民や国民に対してわかりやすく情報発信する。
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