研究課題/領域番号 |
20H03962
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
清水 裕子 香川大学, 医学部, 名誉教授 (10360314)
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研究分担者 |
高尾 英邦 香川大学, 創造工学部, 教授 (40314091)
石丸 伊知郎 香川大学, 創造工学部, 教授 (70325322)
峠 哲男 香川大学, 医学部, 寄附講座教授 (80197839)
上原 星奈 香川大学, 医学部, 協力研究員 (90855206)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
2023年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2020年度: 8,710千円 (直接経費: 6,700千円、間接経費: 2,010千円)
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キーワード | 人肌心地よさ感 / 看護医工学連携 / 苦痛緩和技法 / 評価システム / リラクゼーション / 蒸気発生型清拭具 / 蒸気布 / 緩和ケア / 近赤外線測定 / 触覚スキャナー / 脳波 / イメージ測定 / 肌触り感 / 皮膚清拭 / 皮膚水分量 / 皮膚面水分量 / 希少デバイス / 触覚センサー / 心地よさ感 / 体性感覚 / 清拭 / 赤外線測定 / 皮膚面凹凸 / 人肌ざわり感 / 皮膚微細構造 / イメージング / ナノスキャナー / 皮膚面微細構造 / 人肌触り感 / 皮膚感覚 |
研究開始時の研究の概要 |
研究方法は、①神経生理学手法によるリラクゼーションを示す脳波の測定、②システム工学の生体センシング手法であるナノ触覚システムによる皮膚接触下の凹凸、擦過状況の非侵襲的測定、③心理学的手法である意味微分法質問紙によるイメージの測定、④皮膚表面環境(温度、湿度、角質水分量)、時間性要因等をそれぞれ専門家により分担研究として実施し、心地よさ感評価システムを構築する。既にこれまで清拭材による脳波、皮膚環境の違いは評価され(挑戦的萌芽, 2011-2014・基盤研究C, 2014-2017)、ナノ触覚システム開発(CREST)も皮膚面測定の定量化まで進んでおり、これらを総合的に活用する。
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研究成果の概要 |
本研究はがん患者等の苦痛を看護師が肌に触れるケアにより軽減する手法を開発することであった.既に開発した「蒸気布」やこれを活用した「蒸気発生型清拭具」が与える「心地よさ感」というリラクゼーション効果を実証する過程での評価手法を開発した.特に心理学的評価と脳波、開発した人肌触覚センサーと近赤外線による水分測定の新たな工学測定方法による結果を公開した.これらは人型ロボットに一層人らしさが求められるとき,人の複雑な感覚とこころの様態を説明するために活用が期待できる.人の病苦は生きる上で避けがたいものであるが,それを緩和することで積極的に生に向かう心を支えることができる。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護学はその独立性への欲求から,看護学独自の研究手法を探求してきた.しかし,基礎研究の深化により,実験的研究や異分野融合研究が進んでいる.本研究では,工学分野の新規の測定技法がケア現場を意図して開発され,その有用性を明確に示した.また脳波は複雑で解釈困難さはあるものの,脳の反応を示す重要な手がかりであり,心理学的測定との関連からこころを説明する期待がある.これらの測定技法を総合的に解釈することにより,清拭試料の弁別性を説明することができた.さらに測定技法の特性を解釈,解析することにより,人の苦痛緩和における説明力を高めたいと考える.看護医工学連携の成果への期待は未知数であり発展の期待を高めた.
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