研究課題/領域番号 |
20H03967
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 聖路加国際大学 |
研究代表者 |
中山 和弘 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (50222170)
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研究分担者 |
安酸 史子 日本赤十字北海道看護大学, 看護学部, 教授 (10254559)
本城 由美 (佐居由美) 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (10297070)
戸ヶ里 泰典 放送大学, 教養学部, 教授 (20509525)
瀬戸山 陽子 東京医科大学, 医学部, 准教授 (20649446)
石川 ひろの 帝京大学, 公私立大学の部局等, 教授 (40384846)
米倉 佑貴 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (50583845)
大坂 和可子 慶應義塾大学, 看護医療学部(信濃町), 准教授 (70322344)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2023年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2021年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2020年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
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キーワード | ヘルスリテラシー / エンパワメント / 意思決定スキル / 情報評価スキル / 看護情報学 / 健康生成論 / Sense of coherence / sense of coherence / 保健医療社会学 / 意思決定支援 / ヘルスコミュニケーション / ストレス対処力 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は健康を決める力ヘルスリテラシー(HL)の根幹をなす、判断・意思決定が困難な日本人並びにその支援者の看護職に、HLの前提となる意思決定のスキルを学習するツール開発である。国際比較研究では日本人はEUやアジアよりHLが低く、死亡率の低下が鈍化し、慢性疾患の管理も悪く、喫煙率や自殺率は高く、警鐘が鳴らされている。しかし日本人は学校教育や生涯教育において、意思決定できることが幸せであること、その基本的な方法として選択肢を探し、それぞれの長所と短所を比較し自分の価値観に合ったものを選ぶことを学習する機会がない。これは意思決定を支援する看護職でも同様で、共にそれらを学び合うことを可能にする。
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研究成果の概要 |
本課題はヘルスリテラシーに困難のある日本人において、ヘルスリテラシーの前提となる情報評価と意思決定スキルを学ぶコンテンツを開発することを目的とした。本研究の結果、日本の一般成人では情報評価及び意思決定スキルが、思春期の子どもでは意思決定スキルが、ヘルスリテラシーと有意に関連していた。成人では、情報評価と意思決定の両スキルにおいて、約半数がこれまで学習機会を得ていなかった。いずれのスキルも、小学校または中学校で学び、さらに高等学校でも学ぶことでスキルが向上する可能性が示唆された。そのため、一般の人々が両方のスキルを学習できるよう動画コンテンツを作成し、YouTube等動画共有サイトにて公開した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヘルスリテラシーは、健康や医療の情報を入手、理解、評価し、適切な意思決定ができる力であり、健康格差の縮小と患者・市民のエンパワメントに必要である。本研究により、日本の一般成人では情報評価及び意思決定スキルが、思春期の子どもでは意思決定スキルが、ヘルスリテラシーと有意に関連していた。特に一般成人の半数近くがそれらの学習機会を持たないことが確認され、生涯の中でより早い時期から学習機会を得ることの重要性が明らかになった。開発した動画では、各スキルのポイントやプロセスの頭文字を並べた「か・ち・も・な・い(情報評価スキル)」と「(胸に)お・ち・た・か(意思決定スキル)」を通じて各スキルを学習できる。
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