研究課題/領域番号 |
20H03969
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
|
研究機関 | 名古屋学芸大学 (2021-2023) 一宮研伸大学 (2020) |
研究代表者 |
白鳥 さつき 名古屋学芸大学, 看護学部, 教授 (20291859)
|
研究分担者 |
大石 ふみ子 聖隷クリストファー大学, 看護学部, 教授 (10276876)
葉山 有香 同志社女子大学, 看護学部, 准教授 (30438238)
山幡 朗子 愛知医科大学, 看護学部, 准教授 (40440755)
鈴江 智恵 一宮研伸大学, 看護学部, 教授 (40807319)
出原 弥和 名古屋学芸大学, 看護学部, 准教授 (80320985)
伊藤 眞由美 金城学院大学, 看護学部, 准教授 (90241207)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2023年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2022年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
|
キーワード | 抗がん薬 / シクロホスファミド / 病院職員 / 看護師 / 抗がん薬曝露対策 / リスク認識 / 労働安全 / 尿および唾液 / 抗がん薬曝露予防 / 抗がん薬曝露 / 尿 / 唾液 / 薬剤師 / 環境調査 / 職業性曝露 / 尿と唾液 / 尿中シクロホスファミド / 唾液中シクロホスファミド / 閉鎖式薬物移送システム / 医療従事者 / 閉鎖式 / 唾液および尿中CPA検査 |
研究開始時の研究の概要 |
抗がん薬による化学療法は,がん治療で中心的役割を占めるようになった。しかし,抗がん薬曝露対策が不十分であることから,医療従事者のみならず直接抗がん薬を扱わない病院職員への曝露のリスクが指摘されている。抗がん薬を扱う場合,薬剤の運搬から調剤,投与,破棄,患者の排泄物や使用済みリネンの取り扱いなど多岐にわたり,この全過程に関わる職種に曝露の可能性がある。本研究では,これらに関わる全職種の曝露の有無を常温で揮発するシクロホスファミドに焦点を当てて,尿と唾液検査で明らかにする。さらに「がん薬物療法における職業性曝露対策ガイドライン」遵守状況との関連を追及する。
|
研究成果の概要 |
本研究は,①抗がん薬を扱う病棟・外来に勤務する病院職員の唾液と尿のシクロホスファミド(以下,CPA)定量測定によって含有量を明らかにすること,②これらの職種のガイドラインの遵守の実際と認識を明らかにし,職種間による防護行動の違いを明らかにすることを目的とした。外来がん化学療法室を設置している8施設、62名から協力を得て、唾液と尿のCPA含有量を調査した。結果、唾液の検体からCPAは検出されず尿からは6名にCPAが検出された。職種別では看護師が4名、薬剤師が2名であった。曝露状況との関連を明らかにする目的で、A施設において4種類の抗がん薬による環境汚染調査を実施した。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
医療従事者の抗がん薬曝露のリスクに対して漸く認識が高まってきたが、曝露対策は各施設によって異なり実態は十分に把握できていない。この背景には日本では法的規制がないことと抗がん薬曝露の生物学的調査が高額であることが要因の一つとなっている。本研究では、医師、薬剤師、看護師から事務職員までを対象として曝露状況を調査し、質問紙調査から被爆状況との関連を明らかにした。結果から直接危険薬を扱わない状況においても曝露していることが明らかになった。本調査による知見は危険薬曝露の根拠資料となり、医療従事者の労働安全に寄与する。
|