研究課題/領域番号 |
20H03972
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 産業医科大学 |
研究代表者 |
林田 賢史 産業医科大学, 大学病院, 医療情報部長 (80363050)
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研究分担者 |
秋山 智弥 名古屋大学, 医学部附属病院, 教授 (40310487)
森脇 睦子 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 特任准教授 (40437570)
松田 晋哉 産業医科大学, 医学部, 教授 (50181730)
石川 ベンジャミン光一 国際医療福祉大学, 医学研究科, 教授 (50280780)
村上 玄樹 産業医科大学, 大学病院, 講師 (50549756)
本野 勝己 川崎医療福祉大学, 医療福祉マネジメント学部, 准教授 (50847572)
森岡 典子 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 講師(キャリアアップ) (70805746)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
15,470千円 (直接経費: 11,900千円、間接経費: 3,570千円)
2022年度: 4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2021年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2020年度: 6,110千円 (直接経費: 4,700千円、間接経費: 1,410千円)
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キーワード | 重症度、医療・看護必要度 / DPCデータ / 看護師配置 / 医療の質 / 日々の患者状態 / 患者アウトカム |
研究開始時の研究の概要 |
根拠に基づいた診療・ケア提供が求められる中、ビッグデータを用いた研究が実施されている。そこで本研究では、診療報酬請求関連データであるDPCデータから把握可能な患者背景と診療行為データに加え、看護師実配置データを複数の医療機関から収集することで、患者アウトカム(日々の患者状態変化等)に対して、患者特性、診療内容および看護師配置状況がどのように影響するのかについて明らかにする。
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研究実績の概要 |
本研究は、1,000を超える医療機関からDPCデータ(様式1、EFファイル、Dファイル、Hファイル)を収集するとともに、そのうちの数施設からさらに看護師の勤務状況に関する情報(入院基本料等の施設基準に係る届出書添付書類 様式9)を収集し、「患者アウトカムに影響を与える患者要因(性、年齢、疾患、重症度等の患者属性)、診療要因(検査や処置、薬物療法や手術等の診療行為)、看護サービス要因(看護師配置状況等)を明らかにすること」を目的とした研究である。 当該年度は、①前年度構築した大規模データベース(1,000を超える全国の急性期病院における患者特性と診療行為(診療報酬請求情報から把握可能な行為)に関する情報)を用いた患者アウトカムに影響を与える患者要因や診療要因についての分析、②データベースの拡張(9施設から看護サービス要因に関する情報を収集しデータベース化)を実施した。 具体的には、①については、1)認知症による治療機会逸失の可能性のある疾患の探索的分析、2)大腿骨近位部骨折患者におけるADL回復過程の可視化と関連する施設要因の検討、3)股関節骨折入院患者の自宅外退院に関連する要因分析を実施した。また②については、9施設に対して、研究目的の説明、参加の依頼、同意の取得等を実施し、看護師配置(実際の勤務状況)に関する情報を収集した。収集したデータから、1人の患者に対して1日あたり平均3.9時間程度看護ケアが実施されていることが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響により、データ提供医療機関からのデータ提供が遅くなった。そのため、分析用のデータベース構築が当初の予定よりやや遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、構築されたデータベースを用いた解析を引き続きすすめるとともに、研究成果について発表する予定である。 1.構築した分析用データベースを用いて、患者アウトカムに影響する患者要因や医療提供者側要因について分析する。 2.学会発表および論文投稿を通じて、研究で得られた成果を社会へ発信する。
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